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ランサムウェアが半期最多|バックアップは“戻せる”か確認を

この記事の要点
- 2026年上半期のランサムウェア被害報告件数は123件で、2020年下半期以降、半期として最多。
- 被害の約6割は中小企業。侵入経路の回答があった36件のうち、VPN機器が18件を占める。
- バックアップから復元を試みた40件のうち、復元できたのは11件。「取っている」ことと「戻せる」ことは別。
結論:「バックアップがあるから大丈夫」ではなく、「本当に戻せるか」を確認しましょう
警察庁は2026年9月、「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を公表しました。2026年上半期のランサムウェア被害報告件数は123件で、統計を取り始めた2020年下半期以降、半期として最多です。被害組織へのアンケートでは、バックアップを取っていたのに復元できなかったケースが多く見られます。社内のNASやサーバーのバックアップが「いざという時に戻せる状態か」を、この機会に点検しましょう。
背景:数字で見る上半期の被害
ランサムウェアは、データを暗号化して使えなくし、元に戻す対価を要求する不正プログラムです。警察庁の資料と統計データから、中小企業に関係の深い点を抜き出します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 被害の約6割は中小企業 | 123件のうち79件が中小企業でした。 |
| 侵入経路はVPN機器が約5割 | 経路の回答があった36件のうち、VPN機器が18件、リモートデスクトップが9件です。警察庁は、不審メールの添付ファイルによる感染は少なくなり、インターネットに露出した機器からの侵入が多くを占めるとしています。 |
| バックアップから戻せたのは一部 | バックアップから復元を試みた40件のうち、復元できたのは11件にとどまりました。復元できなかった29件の理由では「バックアップの暗号化・消去」が14件、「運用の不備」が8件です。 |
| 復旧は高額・長期化 | 調査・復旧費用が1,000万円以上だった組織は約6割、1か月未満で復旧できた組織は5割弱でした。 |
攻撃者は侵入後に社内を探索し、重要データと一緒にバックアップも狙います。社内ネットワークにつながったままのNASや外付けディスクは、本体と同時に暗号化されるおそれがあります。
現場で確認する点
1. バックアップの置き場所
本体と同じネットワーク上にしかない状態になっていないか。ネットワークから切り離した媒体や、書き換えできない設定の保存先など、別系統のコピーがあるかを確認します。
2. 復元テスト
実際にファイルを戻してみたことがあるか。「取っているつもり」が一番危険です。対象フォルダーの漏れや、保存が途中で止まっていないかもあわせて見ます。
3. VPN機器・ルーターの更新
テレワーク用のVPN機器やルーターのファームウェアが最新か、初期パスワードや使い回しの管理者パスワードが残っていないかを点検します。
4. 被害時の連絡先
警察庁は、被害に遭った際は早期に警察や関係機関へ通報・相談するよう呼びかけています。社内の連絡手順と、保守業者・警察の相談窓口を一枚にまとめておくと安心です。
GT.engineerの対応範囲
GT.engineerでは、沼津市・三島市をはじめ静岡県東部の事業者さま向けに、NAS・サーバーの導入と設定、VPN・リモートアクセス環境の整備、ルーター・ファイアウォールの設定・保守、定期的な保守点検を行っています。今あるバックアップの保存先や世代の見直し、復元テストの手順づくり、VPN機器のファームウェア確認など、できるところから段階的にご相談いただけます。
お問い合わせ
「バックアップは取っているはずだが、戻したことはない」「VPN機器がいつから更新されていないか分からない」といった段階でもかまいません。お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
出典:警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(本文PDF・統計データ。侵入経路・バックアップ・復旧期間・費用の数値は被害組織へのアンケートの有効回答に基づく。2026年9月16日確認)

