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ビジネスフォンとクラウドPBXどちらを選ぶ?中小企業の判断基準

従来型ビジネスフォンとクラウドPBXの判断基準を比較するタイトルカード

電話が事務所の中だけで完結しているなら、主装置(電話回線と各電話機を束ねて制御する装置)を置く従来型のビジネスフォンが扱いやすい選択です。拠点が複数ある、在宅や現場のスマホで会社の電話を受けたい、近く移転する、のどれかが当てはまるなら、交換機能を事業者のサーバー側に置くクラウドPBXが有力になります。

この記事の要点

  • 事務所の中だけで完結するなら従来型、拠点が複数・スマホで受電・移転予定ならクラウドPBXが有力。
  • 分かれ目は機能の多さではなく、「どこで電話を受けたいか」と「通信が止まったとき電話も止まって困らないか」の二点
  • INSネットは2028年12月31日の提供終了が公表され、新規申込受付は2024年8月31日で終了している。

この記事の答え

分かれ目は機能の多さではなく、「どこで電話を受けたいか」と「通信が止まったとき電話も止まって困らないか」の二点です。方式より先に、今の回線の種類と電話番号の取得元を確認してください。

従来型とクラウドPBXの判断基準

項目 従来型(主装置を置く) クラウドPBX
交換機能の場所 事務所内の主装置 事業者のサーバー
足回り 電話回線と各席への電話配線 インターネット回線とLAN・Wi-Fi
在宅・現場での受電 転送が中心。スマホ内線は追加の仕組みが必要 スマホアプリを内線にできる
拠点間の内線 拠点ごとに主装置を置き、拠点間を結ぶ 同じ設定内に拠点を並べれば内線
事務所移転 主装置の移設と配線のやり直しが出やすい 電話機と回線を移すだけで済む場合が多い
止まったとき ひかり電話なら停電で通話不可 回線か電源が止まると通話不可

回線の種類と、止まったときの影響

停電や障害の影響は方式だけでは決まりません。NTT東日本の案内では、ひかり電話は停電時に緊急通報(110・119・118)を含めて通話ができず、無停電電源装置(UPS)で一定時間通話できる場合があるとされています。G4モードのFAX送信や一部の火災通報装置も利用できない場合があると明記されています。従来型でも、回線がひかり電話なら「電源が切れれば電話も切れる」点は同じです。

回線側の前提も動きます。NTT東日本・西日本は加入電話とINSネットの局内設備をIP網へ移行する切替を2024年1月1日から地域ごとに順次実施し、通話料金は全国一律になりました。この切替自体では利用者の手続きや電話機の交換は不要とされています。一方でINSネットは2028年12月31日の提供終了が公表され、ディジタル通信モードも2024年1月から段階的に終了しました(2026年9月時点)。

既存の電話番号の扱い

番号ポータビリティ(今の番号を引き継ぐこと)は、番号の取得元と移転の有無で変わります。NTT東日本の案内では、今の番号を光回線の電話で続けて使うには既存サービスの契約解除または利用休止が必要で、設置場所を変えるときは同一番号で移行できるエリア内に限られるとされています。事業者へ照会してから発注してください。

進め方とチェックリスト

1. 回線の種類

回線の種類(アナログ、ひかり電話、INSネットなど)、本数、番号の取得元を請求書で洗い出します。

2. 電話につながる機器

電話につながる機器を数える。FAX、決済端末、警備・火災通報装置は方式選択の制約です。

3. 受けたい場所

受けたい場所を決める。事務所のみか、拠点間の内線が要るか、在宅や現場のスマホで受けたいか。

4. 移転の予定と、止まったときの許容度

移転の予定と、止まったときの許容度を決める。何分止まると業務に響くか。

5. 回線とLAN・Wi-Fi

回線とLAN・Wi-Fiが通話を載せられる状態かを確認します。

6. 番号の引き継ぎ

番号の引き継ぎを事業者に照会する。方式と工事日を決める前に行います。

費用と期間の考え方

金額を左右する要因を挙げます。

  • 電話機の台数と種類(多機能電話機、コードレス、スマホアプリの併用)
  • 外線の本数と、同時に通話したい数
  • 配線工事の量。既存配線が使えるか、天井裏や壁内へ新規に通すか
  • クラウドPBXなら内線数とネットワーク側の手当て
  • FAXや決済端末を残すか置き換えるか

期間は回線手配や番号の手続きに事業者側の待ち時間が入るため、機器の納期だけでは決まりません。

ひとこと:移転に合わせるなら、内装の日程が固まる前に担当を決めると手戻りが減ります。

自社でできること/業者に頼んだ方がよいこと

自社で進めやすいのは事実を集める作業です。回線の種類と本数を請求書から書き出す、電話回線につながる機器を一覧にする、内線をどこで受けたいかを部署ごとに聞き取る、着信の流れを図にする。ここまで揃えば、どこに相談しても話が早く進みます。

業者に任せた方がよいのは、主装置の設置・撤去、壁内や天井裏の配線、回線の手配と番号の手続き、クラウドPBXのネットワーク設計です。既存のLANやWi-Fiに通話を載せる判断は回線の実測が必要で、外から見ただけでは決められません。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineerは、静岡県三島市長伏52-3にIT部門を置き、沼津市・三島市・清水町(駿東郡)・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体でご相談に対応しています。ビジネスフォンとネットワーク・Wi-Fi、LAN配線工事を同じ窓口で見られるため、「電話とネットワークのどちらの問題か」を切り分けやすいのが特徴です。

訪問と遠隔のどちらかは、地域と相談内容に応じて確認します。概要はビジネスフォンのページをご覧のうえ、回線と機器の一覧をご用意してお問い合わせください。

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よくある質問

Q. 今の電話番号はそのまま使えますか。

A. 番号の取得元と、移転を伴うかで変わります。NTT東日本の案内では、今の番号を光回線の電話で続けて使うには既存サービスの契約解除または利用休止が必要で、設置場所を変えるときは同一番号で移行できるエリア内に限られるとされています。光回線の電話で新しく取得した番号は加入電話やINSネットでは使えません。

Q. インターネットが止まったら電話も止まりますか。

A. クラウドPBXは交換機能が事業者側にあるため、回線や電源が止まれば通話できません。ただし固有の弱点とは言い切れず、NTT東日本の案内ではひかり電話も停電時は緊急通報を含めて通話できないとされています。どちらの方式でも携帯へ転送するなど代替の受け方を決めてください。

Q. ISDN(INSネット)を使っています。急いだ方がよいですか。

A. INSネット(INSネット64/64・ライト/1500)は2028年12月31日の提供終了が公表され、新規申込受付は2024年8月31日で終了しています。ディジタル通信モードも2024年1月から段階的に終了しました。FAXや決済端末をISDNで動かしている場合は代替の確認に時間がかかるため、電話機の入れ替えに合わせて検討を始めてください(2026年9月時点)。

出典:NTT東日本「固定電話(加入電話・INSネット)のIP網移行」(https://flets.com/2024ikou/)/NTT東日本「固定電話(加入電話・INSネット)のIP網移行を2024年1月1日から順次開始」(https://www.ntt-east.co.jp/info/detail/231214_01.html)/NTT東日本「INSネットの新規申込受付・提供終了について」(https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20240307_02.html)/NTT西日本「INSネットのサービス終了について」(https://www.ntt-west.co.jp/denwa/2028ins/)/NTT東日本「光回線電話 ご利用上の注意」(https://flets.com/denwa/hikarikaisendenwa/notes.html)/NTT東日本「ひかり電話オフィスタイプ ご利用上の注意」(https://business.ntt-east.co.jp/service/hikari_of/use.html)/総務省「固定電話網の円滑な移行」(https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/telephone_network/index.html)(2026年9月16日確認)

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