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WatchGuard Fireboxに脆弱性多数|Fireware OS 2026.4等へ更新を

2026年10月27日、米WatchGuard社は、ファイアウォール(UTM)製品「Firebox」で動くFireware OSの脆弱性を多数公表し、修正版のFireware OS 2026.4/12.12.4/12.5.22を案内しました。JPCERT/CCも11月5日のWeekly Reportで取り上げています。Fireboxをお使いの事業者は、まず自社の機器のバージョンを確かめてください。
この記事の要点
- 対象はFireware OS 2025.1以降2026.4未満と、12.0以降12.12.4未満(T15・T35は12.5.22未満)。2026.4/12.12.4/12.5.22への更新で解決します
- 危険が成り立つ条件は脆弱性ごとに違います。「SIPプロキシを設定している」「Access Portalを有効にしている」「AD認証サーバーを設定している」など、使っている機能が前提のものが中心です
- WatchGuard社の公表文では、いずれも「悪用は認識していない」とされています(10月27日公表分の主な4件と、AD認証の2件で確認)
結論:Fireboxの版数を確かめ、修正版へ更新する
今回の公表は件数が多く、認証なしで遠隔から攻撃できるとされるものも含まれます。設定によって影響が変わるため「うちは関係ない」と決めつけず、まず版数が対象範囲に入っているかを確かめてください。対象なら、業務への影響が少ない時間に修正版へ更新するのが基本です。
背景:対象のバージョンと修正版
WatchGuard社の個別アドバイザリに書かれている範囲を表にしました。T15・T35は小規模向けの機種で、ほかの機種と修正版の番号が違います。
| 機種 | 対象のFireware OS | 修正版 |
|---|---|---|
| T15・T35以外のFirebox | 2025.1以上〜2026.4未満 | 2026.4 |
| T15・T35以外のFirebox | 12.0以上〜12.12.4未満 | 12.12.4 |
| Firebox T15・T35 | 12.0以上〜12.5.22未満 | 12.5.22 |
主な脆弱性と、成り立つ条件は次のとおりです(CVSSはv4.0の値)。
| 内容 | 深刻度 | 成り立つ条件(公表文の記載) |
|---|---|---|
| SIPプロキシの不具合で遠隔からコード実行(CVE-2026-93857) | 9.2 | 認証不要。SIPプロキシを設定していること |
| Access Portalの不具合でメモリ破壊(CVE-2026-93866) | 9.2 | 認証不要。Access Portalを有効にしていること |
| AD認証処理の不具合で遠隔からコード実行(CVE-2026-112709/112710) | 9.2 | AD認証サーバーを設定し、攻撃者がその通信を傍受・制御できること |
| 管理画面への細工したログイン要求で管理不能に(CVE-2026-111107) | 8.7 | 認証不要。管理画面に通信が届くこと(通信処理そのものは影響なし) |
現場で確認する点
1. 機種と版数を確かめる
本体のラベルで機種名(T15・T35かどうか)を、管理画面でFireware OSのバージョン番号を確かめ、上の表と照らします。保守を業者に任せている場合は、業者に版数と更新予定を問い合わせるのが確実です。
2. 使っている機能を洗い出す
SIPプロキシ(IP電話の通信を通す設定)、Access Portal、AD認証、Mobile VPNなど、有効にしている機能を確認します。条件に当てはまる機能を使っているほど、更新を急ぐ理由になります。
3. 更新の時間と戻し方を決める
ファイアウォールを更新している間は、インターネットやVPNが使えなくなることがあります。業務の少ない時間を選び、更新前に設定のバックアップを取ってから作業します。
4. VPNソフトとAuthPointも確認する
Windows用の「Mobile VPN with SSL Client」(2026.4未満)と、多要素認証の「AuthPoint Gateway」(7.6.0未満)にも別の脆弱性が公表されています。使っている場合は、それぞれの修正版への更新も対象に入れてください。
ひとこと:同じ週のJPCERT/CCの報告では、サポートが終了したSophos UTMにも深刻な脆弱性が出ており、手動でのパッチ適用が必要とされています。UTMを長く使っている場合は、サポート期限もあわせて確かめておくと安心です。
関連ページ:UTM・ネットワークセキュリティ/不正アクセスの漏えいが相次ぐ|IPAが求めるアカウント点検
GT.engineerの対応範囲
沼津市・三島市など静岡県東部の事業者さまのUTM・ファイアウォールについて、版数の確認から更新作業までお手伝いします。
- Fireboxの機種・版数・有効な機能の確認
- 設定のバックアップを取ったうえでの更新作業(業務時間外の調整を含む)
- サポート期限が近いUTMの入れ替え相談、他社が設置した機器の確認
お問い合わせ
「自社の機器がFireboxかどうか分からない」「保守業者と連絡が取れない」という段階でもご相談ください。
ご相談の際は、型番が分かる本体ラベルの写真、管理画面のバージョン表示、台数をお送りいただくと、対象かどうかをすぐに確認できます。
有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)の訪問対応エリアは、沼津市・三島市・清水町・長泉町・伊豆全体・神奈川県西部です。
出典:WatchGuard PSIRT(セキュリティアドバイザリ一覧)/同 CVE-2026-112709/JPCERT/CC Weekly Report 2026-11-05号/Sophos Security Advisory(UTM)(いずれも2026年11月6日確認)

