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社内のAI活用はどこから始めるか|効果が出やすい業務の見つけ方

社内のAI活用はどこから始めるか、効果が出やすい業務の見つけ方

この質問への答え
中小企業が社内のAI活用を始めるなら、総務・経理などのバックオフィスで、毎週くり返している文章作成や記録の業務から選ぶのが効果を出しやすい進め方です。国の調査でも、AIを導入した中小企業の導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で最も多く、導入が進んでいるのは総務・管理部門です。逆に、AIを使っていない企業の理由で最も多いのは「活用する業務がイメージできていない」(63.4%)であり、最初の一歩は「どの業務に使うか」を決めることです。

「AIを使ってみたいが、何に使えばいいのか分からない」というご相談は、沼津市・三島市周辺の中小企業でも多く聞かれます。中小企業白書(2026年版)と中小企業基盤整備機構の調査をもとに、どの業務から始めると効果が出やすいかを整理しました。

この記事の要点

  • 中小企業のAI活用は総務・管理(バックオフィス)で最も進んでいる
  • 使っていない理由の1位は「活用する業務がイメージできていない」
  • 最初は「くり返す・文章を扱う・人が最後に確認できる」業務を1つだけ選ぶ

中小企業は、どの業務でAIを使っているのか?

中小企業基盤整備機構が2025年11〜12月に行った調査(2026年3月公表)では、回答した中小企業のAI導入率は20.4%でした。導入済みの企業が使っているAIは「生成AI」が82.6%で突出しており、次が議事録作成などに使う「音声認識・音声対話AI」(29.8%)です。業務分野別の導入率は次のとおりです。

業務分野(AI導入済み企業) 導入率
総務・管理部門 68.3%
営業・販売・サービス部門 60.3%
経営・企画部門 58.5%
製造・生産部門 34.9%

導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で、2位の「品質向上」(32.3%)を大きく上回ります。導入後の効果でも同じ項目が83.2%で最多でした。まずは時間を減らす使い方で成果を出している企業が多い、ということです。

AIを使っていない会社は、どこでつまずいているのか?

2026年版中小企業白書は、省力化投資のうちAI活用に取り組んでいない企業に理由を聞いています。上位5つは次のとおりで、費用よりも「何に使うか決まらない」ことが大きな壁になっています。

AIを活用していない理由(複数回答) 割合
活用する業務がイメージできていない 63.4%
活用を推進する人材が不足している 40.0%
社内ルール・ガイドラインが整備されていない 26.2%
セキュリティ・情報漏えいへの不安がある 14.5%
必要な予算を確保できない 13.8%

効果が出やすい業務は、どうやって見つけるのか?

1週間分の業務を書き出し、次の4つに当てはまるものを探します。4つとも当てはまる業務が、最初の候補です(ここは調査結果をもとにした実務上の整理です)。

1. 毎週くり返している

年に1回の作業より、毎日・毎週発生する作業の方が、短縮した時間が積み上がります。回数×1回の時間で大きい順に並べると選びやすくなります。

2. 文章・音声を扱う

導入が進んでいる生成AIと音声認識AIが得意なのは、文章の下書き・要約・言い換えと、音声の文字起こしです。会議の記録、社内通知、マニュアルの整理、定型メールの下書きなどが当てはまりやすい業務です。

3. 人が最後に確認できる

AIの出力には誤りが混ざることがあるため、担当者が読んで直せる業務から始めます。お客様へ自動で返信するような、確認を挟めない使い方は後回しにします。

4. 社外秘を入れずに試せる

顧客の個人情報や取引先の資料を入力しなくても成り立つ業務なら、社内ルールが整う前でも安全に試せます。何を入力してよいかのルールは、あわせて決めておきます。

ひとこと:最初から全社に広げるより、1つの業務・1〜2人で1か月試し、「何分減ったか」を記録する方が続きます。同じ調査では「成功事例や活用事例などの情報」が十分でないと答えた企業が83.3%あり、社内で小さな成功例を作ること自体が次の一歩になります。

試す前に決めておきたい入力ルールや進め方は、生成AIを社内で使い始めるときの進め方の記事にまとめています。

GT.engineerの対応範囲

どの業務から始めるかの整理と、試せる環境づくりをお手伝いします。どの業務を任せるかの最終判断と、成果物の内容の責任は御社に持っていただきます。

  • 業務の書き出しと、最初に試す業務の選定
  • 会社で管理するアカウントの用意と、利用規約・設定の確認
  • 試行期間中の使い方の相談と、効果の記録方法づくり
  • 社内PC・ネットワークなど、AIを使う前提となるIT環境の点検

よくある質問

Q. 社員が数人の会社でも、AIを使う意味はありますか?

A. 人数が少ない会社ほど、1人が抱える事務作業の割合が大きくなりがちです。2026年版中小企業白書も、AIは省力化だけでなく、今いる従業員の仕事を補う役割になり得るとしています。

Q. 製造や現場作業の会社では、どこから始めればよいですか?

A. 調査では製造・生産部門の導入率は34.9%で、他の部門より低めです。まずは日報や作業手順書の整理、会議記録など、現場を支える事務の業務から始めると取り組みやすくなります。

Q. 効果はどうやって確かめればよいですか?

A. 試す前に、その業務に今何分かかっているかを記録しておきます。1か月後に同じ業務の時間を比べ、確認や手直しにかかった時間も含めて判断します。

Q. AI活用を進める担当者がいません。

A. 白書でも、AIを使っていない理由の2位は「活用を推進する人材が不足している」(40.0%)です。最初は業務に詳しい社員1人を担当にして、IT面の準備は外部に任せる分け方も現実的です。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。AI活用についても、最初に試す業務の選び方や、使うためのアカウント・IT環境の準備からご相談いただけます。

AI活用の始め方を相談する →

出典:中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月)(調査期間 令和7年11月17日〜12月12日、Webアンケート)/経済産業省「2026年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました」(概要PDF「重要な取組1-⑫」。元データは帝国データバンク「令和7年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」)(いずれも2026年9月30日確認)。業務を選ぶ4つの基準と「1か月試す」進め方は、各資料をもとにした実務上の整理です。

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