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Windowsの10月更新は今週中に|悪用確認の脆弱性1件

2026年10月14日(日本時間)、Microsoftは10月の月例セキュリティ更新を公開しました。修正された脆弱性のうち、Windowsシェルの1件(CVE-2026-96951)は公開前から攻撃に悪用されていたことが確認されています。メールの添付ファイルやリンクを入り口にする手口が想定されるため、事務所のパソコンにも早めの適用が必要です。

この記事の要点

  • 悪用が確認された脆弱性はWindows 11・Windows Server・Windows 10に関係する
  • インターネットから入手したファイルに付く「警告の目印」をすり抜けられるおそれがある
  • 今週中に全台の更新と再起動を済ませ、Windows 10 は延長更新(ESU)の登録有無を確認する

結論:今週中に全台へ適用し、再起動まで済ませる

Microsoftは日本語の公式ブログで、悪用が確認された脆弱性について更新の適用を早急に行うよう呼びかけています。自動更新が有効でも、再起動を先送りしているパソコンには修正が入っていません。サーバーは業務への影響を見て時間帯を決め、パソコンと同じ週のうちに適用するのが目安です。

背景:どんな脆弱性で、何が対象か

Microsoftの公表内容(セキュリティ更新プログラムガイド)を整理すると次のとおりです。

項目 内容
公開日 2026年10月13日(米国時間)=日本では10月14日
悪用が確認された脆弱性 CVE-2026-96951 Windowsシェルのセキュリティ機能のバイパス(深刻度:重要、CVSS 8.8)
すり抜けられる仕組み Mark of the Web(インターネット由来のファイルに付く目印。開くときの警告などに使われる)
想定される手口 細工したファイルをメールやメッセージで送る、悪意あるサイトのリンクを踏ませる(利用者の操作が必要)
対象(主なもの) Windows 11(23H2〜26H2)、Windows 10(22H2 ほか)、Windows Server 2012 R2〜2025
同時に修正された主な製品 Windows、Office、Exchange Server、SharePoint、.NET など(最大深刻度「緊急」)

現場で確認する点

1. 更新と再起動が終わっているか

「設定」→「Windows Update」で、10月の更新が入り再起動の待ちが残っていないかを1台ずつ確認します。長期休暇中や外回りの社員のノートパソコンは漏れやすいので、台帳で印を付けると確実です。

2. Windows 10 が残っていないか

今回の脆弱性はWindows 10にも関係しますが、2025年10月のサポート終了後の更新は、延長セキュリティ更新(ESU)に登録したパソコンに配信される仕組みです。登録状況を確かめ、未登録の機体は入れ替えの計画を早めます。

3. 社内サーバーの更新時間を決める

ファイルサーバーや会計ソフト用のWindows Serverは、再起動で業務が止まるため後回しにされがちです。昼休みや終業後など止めてよい時間を決め、適用後に共有フォルダやソフトが使えるかを確認します。

4. 添付ファイルの扱いを社内で再確認

今回の手口は利用者がファイルを開いたりリンクを押したりして成り立ちます。心当たりのない添付ファイルは開かず、送り主に別の手段で確認することを社内であらためて共有します。

ひとこと:社内にExchange Serverを置いている場合は、Microsoftが案内しているExchangeチームのブログを確認してから適用してください。Microsoft Edgeは月例とは別の日程で更新されるため、こちらも最新版かどうかを確かめておきます。

Windows 10の延長更新の条件は「Windows 10の更新延長は2027年10月まで|会社PCは対象外」で、先月の更新の進め方は「Windows 9月の更新は至急適用を」で紹介しています。

GT.engineerの対応範囲

毎月の更新を「全台に入ったか」まで確認する仕組みづくりをお手伝いします。

  • パソコン・サーバーの台帳づくりと、更新状況の点検
  • Windows Serverの更新作業の立ち会い、適用後の動作確認
  • Windows 10からの入れ替え計画と、データ移行の支援

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「何台あるか正確に分からない」「サーバーの更新を誰も担当していない」という段階からご相談いただけます。機種名やWindowsの種類が分かるメモがあれば、確認がスムーズです。

Windows更新の点検を相談する →

出典:Microsoft Japan Security Team「2026年10月のセキュリティ更新プログラム(月例)」/Microsoft セキュリティ更新プログラムガイド「CVE-2026-96951」/Microsoft「Windows 10 の拡張セキュリティ更新プログラム」(いずれも2026年10月14日確認)

富士フイルムBIの複合機に脆弱性|ファームウェア更新とパスワード確認を

2026年9月30日、富士フイルムビジネスイノベーション(以下、富士フイルムBI)の複合機・プリンターの一部機種に、機器内部の情報を不正に見られるおそれのある脆弱性があると、同社と脆弱性情報サイトJVNが公表しました。対策版のファームウェアが提供されます。事務所の複合機が対象機種か、更新が済んでいるかを確認しておきましょう。

この記事の要点

  • 対象はApeos・ApeosPrintシリーズなど多くの機種。シャープは北米向けの2機種のみ
  • 悪用には「管理者パスワードを知っていること」などが必要。掲載時点で攻撃は確認されていない
  • 対策はファームウェア更新。すぐできない場合は管理者パスワードの見直しが有効

結論:機種名と更新状況を確かめ、管理者パスワードを見直す

まず、事務所の複合機の機種名を確認し、富士フイルムBIの対象商品リストにあるかを見ます。同社によると、遠隔で保守を受ける「EP-BB」の自動更新を設定している場合は、対策版が提供され次第、自動で更新されます。自動更新を使っていない場合は、販売店またはメーカー窓口への相談が必要です。

背景:どんな脆弱性で、何が起きるのか

複合機には、ブラウザから設定を変える「Web管理画面」があります。今回の脆弱性は、この画面に細工した要求を送ると、本来見られない機器内部の情報を参照されるおそれがあるというものです。

項目 内容
脆弱性の種類 パストラバーサル(CVE-2026-78249)
起こりうること 機器内部の重要な情報が盗み見られる
悪用の条件 Web管理画面に管理者としてログインできること
深刻度(JVN) CVSS 3.1で4.9、CVSS 4.0で6.9
悪用の状況 富士フイルムBIは掲載時点で攻撃を確認していないと発表
メーカー 主な対象 対策版の例
富士フイルムBI Apeos 3060/2560/1860、Apeos C7070などのシリーズ、ApeosPrint、Revoria Pressほか 多くの機種で「1.50.6以降」(機種により異なる)
シャープ 北米向けのBP-1360M/BP-1250Mのみ 担当のサービス窓口へ確認

悪用には管理者のパスワードが必要なため、深刻度は中程度です。ただ、複合機の管理者パスワードは初期値のままだったり、リース会社や歴代の担当者に広く知られていたりすることが少なくありません。その場合、条件は思ったより簡単にそろってしまいます。

現場で確認する点

1. 機種名を対象商品リストと照らし合わせる

本体の前面や操作パネルに機種名があります。富士フイルムBIのお知らせの末尾に対象商品リストがあり、該当バージョンと対策済バージョンが機種ごとに載っています。

2. 自動更新の契約があるかを確かめる

リースや保守契約の書類、または販売店に「EP-BBの自動更新を使っているか」を確認します。使っていなければ、更新の段取りを販売店と相談します。

3. 管理者パスワードを変更する

両社とも、回避策として初期パスワードの変更、十分な長さのパスワード、管理する人を最小限にすることを挙げています。広く共有されている疑いがあれば速やかに変更します。

4. インターネットから直接見えないようにする

複合機はファイアウォールの内側で使うのが前提です。外から設定画面を開く必要があるなら、接続元のIPアドレスを絞るかVPNを使うことが勧められています。

ひとこと:複合機の中には、スキャンやFAXの宛先表、ネットワーク設定などが入っています。パスワードを変えたら、新しいパスワードは販売店とも共有方法を決めておくと、保守のときに困りません。

ネットワークにつながる機器の点検は、事務所のIoT機器の点検でも取り上げています。ネットワーク全体を見直す場合は、相談前に決めておくことも参考にしてください。

GT.engineerの対応範囲

複合機・ルーター・カメラなど、社内でネットワークにつながる機器を洗い出し、更新や設定見直しが必要な機器を一覧にするところからお手伝いできます。

  • 複合機の機種・ファームウェアの版の確認と、販売店との更新調整の代行
  • 管理者パスワードの変更と、パスワード管理方法の整理
  • 複合機が外部から見えていないか、ルーター・ファイアウォール設定の点検

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「どの機種が対象か分からない」「管理者パスワードが分からない」という段階からご相談いただけます。複合機の機種名が分かる写真があれば、確認がスムーズです。

複合機の点検を相談する →

出典:富士フイルムビジネスイノベーション「弊社複合機およびプリンターにおけるパストラバーサル攻撃に対する脆弱性について」/JVN「JVNVU#90160989」/シャープ「北米向け弊社製デジタル複合機に関する脆弱性について」(いずれも2026年9月30日公表、2026年10月7日確認)

Officeが消えた・ライセンス認証が外れる不具合|会社でやる対処と備え

速報 2026年9月25日 時点の情報です。Microsoftから原因や対処の発表があれば追記します。

この質問への答え
2026年9月24日から、Office 2019・2016・2013を中心に「Officeが消えた」「ライセンス認証を求められる」という報告が国内で相次いでいます。Microsoftは9月25日時点で原因を公表していません。認証画面が出た場合は購入時のMicrosoftアカウントでのサインインかプロダクトキーの再入力、Office自体が消えた場合はMicrosoftアカウントからの再インストールが、報告されている対処です。

連休明けの9月24日朝、出社してパソコンを開いたらWordもExcelも無い、あるいは起動するたびに認証を求められる。そんな問い合わせがパソコン販売店などに相次ぎました。三島市・沼津市周辺でも、見積書や請求書をExcelで作っている会社ほど影響は大きくなります。いま分かっていることと、症状ごとの最初の一手を図でまとめました。

この記事の要点

  • 報告が集中しているのはOffice 2019・2016・2013。いずれもMicrosoftのサポートが終わった版
  • 原因は未公表。慌ててPCを初期化したり、非公式の認証ツールを使ったりしない
  • 多くはアカウントでのサインイン、プロダクトキーの再入力、再インストールで戻ったと報告されている
  • まだ起きていない会社も、プロダクトキーとアカウントの控えを今日のうちに確認しておく

いま、Officeに何が起きているのか?

窓の杜(2026年9月25日)の報道によると、パソコン販売店のアプライドが9月24日に、主に旧製品のOfficeで「Officeが消えた」「ライセンス認証を求められる」という問い合わせが多発していると発表しました。確認された製品はOffice 2019、Office 2016、Office Home & Business Premium(2013)です。

現時点で分かっていることと、まだ分かっていないことを分けて整理します。

項目 2026年9月25日時点の状況
いつから 2026年9月24日(連休明け)から報告が相次ぐ
対象 主にOffice 2019・2016・2013。他の版でも起きる可能性があるとされる
症状 ライセンス認証の画面が出る/アイコンが消える/Office自体が消える
原因 Microsoftは未公表。販売店は「Microsoftアカウントの2段階認証が通っていない状態だった」「長くアカウントにアクセスしていない利用者で起きている可能性」と説明(確定ではない)
Microsoftの案内 今回の事象についての発表は確認できず。サポート情報の「最近の問題」ページにも掲載なし
作ったファイル Word・Excelのファイルはアプリとは別の場所に保存されている
症状別の最初の対処:認証画面が出たらサインインし直す、アイコンだけ消えたら検索で探す、Office自体が消えたらMicrosoftアカウントから再インストール
症状別の最初の対処(GT.engineer作成)

症状ごとに、まず何をすればよいのか?

症状は大きく3つに分かれます。手順はMicrosoftのサポートページ「Office 2021、Office 2019、または Office 2016 をダウンロードしてインストールまたは再インストールする」に沿っています。

症状A ライセンス認証の画面が出る

Officeを購入したときのMicrosoftアカウントでサインインし直します。通らない場合はプロダクトキーを入力し直します。作業の前に、キーの控えとアカウントのパスワードが手元にあるかを先に確かめてください。

症状B アイコンだけが消えた

スタートボタンを押し、検索欄に「Excel」「Word」と入力します。見つかればOffice本体は残っています。起動して認証を求められたら、症状Aと同じ手順に進みます。

症状C Office自体が消えた

Microsoftアカウントのダッシュボードにサインインし、「Office アプリ」または「サブスクリプション」の「購入した製品」に表示されたOfficeの「インストール」から入れ直します。アカウントに紐づけていない古い版は、プロダクトキーから再インストールします。1回限りの購入版は1台分のライセンスなので、別のPCには入れられません。

今日中に作らなければならない書類があるときは、ブラウザーで使えるWeb版のWord・Excelで開けるか試してください。再インストールを落ち着いて進める時間を確保できます。

やってはいけないことは?

  • PCの初期化を急がない:Officeが消えても、保存したファイルは残っています。初期化すると確かめる前に失うおそれがあります
  • 検索で出てきた非公式の「認証ツール」や格安キーを使わない:ウイルス感染や不正なライセンスの原因になります
  • 「サポート窓口」を名乗る電話や画面の表示に従わない:不具合の混乱に便乗した詐欺に注意してください

なぜ古いOfficeで起きているのか?

原因は公表されていませんが、報告が集中している版には共通点があります。Office 2016と2019は2025年10月14日、Office 2013は2023年4月11日にサポートが終わっています。Microsoftはサポートページで、2016と2019には延長サポートも拡張セキュリティ更新もないと明記しています。

Officeのバージョン別サポート終了日:2013は2023年4月11日、2016と2019は2025年10月14日、2021は2026年10月13日、2024は2029年10月9日
Officeのサポート状況(Microsoft Learnを基にGT.engineer作成)

見落とされがちなのがOffice 2021も2026年10月13日にサポートが終わることです。今回の件と直接の関係は分かっていませんが、2021を使っている会社も、あと18日で同じ「サポートの切れた版」になります。サポートが終わった製品を使い続ける考え方は、Windows 10の更新延長の記事でも整理しています。

まだ起きていない会社は、何を準備すべきか?

再インストールや再認証が必要になったとき、作業が止まるのはたいてい「キーが見つからない」「アカウントのパスワードが分からない」場面です。今日のうちに次の5つを確かめておくと、いざというときにすぐ戻せるか、丸一日止まるかの差になります。

まだ起きていない会社が確認する5つ:プロダクトキー、Microsoftアカウント、PCごとのOfficeの版、ファイルの保存場所、Web版Office
今日のうちに確認する5つ(GT.engineer作成)

ひとこと:Officeを紐づけたアカウントが、辞めた社員の個人アドレスだったというのは珍しい話ではありません。パスワードも確認コードの受け取り先も分からないと、正規の手順でも戻せなくなります。

自分でできること、業者に頼んだ方がよいこと

1台だけで、キーとアカウントが分かっていれば、サインインのし直しや再インストールは自社でも進められます。台数が多い、キーやアカウントが分からない、どのPCにどの版が入っているか把握できていない場合は、PCごとの状況を一覧にしてから対応した方が早く済みます。サポートの終わった版が残っているなら、今回を機にOffice 2024やMicrosoft 365への切り替えも一緒に検討してください。

GT.engineerの対応範囲

まず業務を止めないことを優先します。買い替えありきの提案はしません。

  • Officeの再認証・再インストールの代行(キー・アカウントの確認から)
  • 社内PCとOfficeの版・ライセンスの棚卸しと一覧化
  • Office 2024・Microsoft 365への切り替えの比較と移行作業
  • ファイルの保存場所とバックアップの見直し

よくある質問

Q. Officeが消えたら、作ったWordやExcelのファイルも消えますか?

A. アプリとファイルは別の場所に保存されているため、Officeが消えてもファイルは残っています。ファイルを確かめる前にPCの初期化はしないでください。

Q. Microsoft 365を契約していても起きますか?

A. 9月25日時点で報告が集中しているのはOffice 2019・2016・2013で、Microsoft 365での多発は報じられていません。ただし他の版でも起きる可能性はあるとされているため、状況は引き続き確認してください。

Q. プロダクトキーはどこで確認できますか?

A. 購入時のカードや確認メール、PCに付属していた書類に記載されています。Microsoftアカウントに紐づけた版は、アカウントのダッシュボードからインストールできるため、キーの再入力が要らない場合もあります。

Q. 直ったあと、また同じことが起きますか?

A. 原因が公表されていないため、再発しないとは言い切れません。サポートが終わった版を使い続ける限り不具合が直される見込みは低いため、切り替えの時期も決めておくと安心です。

Q. Office 2021なら大丈夫ですか?

A. 今回の報告の中心ではありませんが、Office 2021も2026年10月13日にサポートが終わります。終了後は2016・2019と同じ扱いになる点に注意してください。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。「Officeが開けなくて今日の請求書が作れない」という段階からご相談いただけます。

Officeの不具合を相談する →

出典:窓の杜「『Microsoft Office』が消えた、ライセンス認証しろ……シルバーウィーク明けの職場で混乱」(2026年9月25日)/Microsoft サポート「Office 2021、Office 2019、または Office 2016 をダウンロードしてインストールまたは再インストールする」/Microsoft サポート「最近の Office のインストールとライセンス認証に関する問題の修正プログラムと解決策」/Microsoft Learn「2025 年のサポート終了」・「2026 年のサポート終了」・「Microsoft Office 2013」・「Office 2024」(いずれも2026年9月25日確認)

Windows 10の更新延長は2027年10月まで|会社PCは対象外

「Windows 10の延長更新は2026年10月13日まで」と聞いて、買い替えの予定を立てていた事業者さまは多いと思います。ところがMicrosoftは個人向けの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を1年延ばし、公式ページは現在「2027年10月12日にプログラムが終了するまで、いつでもESUに登録できます」と記載しています。ただしこの延長には、会社のPCの多くが対象外になるという大きな注意点があります。

この記事の要点

  • 個人向けESUの終了日は2027年10月12日に延びた(当初は2026年10月13日)
  • ただしドメイン参加・MDM管理・キオスクモードのPCは対象外。会社で集中管理している端末は使えない
  • 法人向けESUは有料で初年度1台61米ドル、毎年2倍・最長3年。結局はWindows 11への移行計画が要る

結論:期限は延びたが、会社のPCは自社の管理方法しだい

Windows 10は2025年10月14日にサポートが終了し、それ以降の更新はESUに登録したPCだけが受け取れます。今回の延長で個人利用のPCは2027年10月まで猶予ができました。一方で、Active Directoryドメインに参加しているPCやMDM(Intuneなど)で管理しているPCは個人向けESUの対象外です。まず自社のPCがどちらに当たるかを確認してください。

背景:個人向けと法人向けの条件を並べる

同じ「ESU」でも、個人向けと法人向けでは条件も費用もまったく違います。Microsoftの公式ページの記載を整理すると次のとおりです。

項目 個人向けESU 法人向けESU
期限 2027年10月12日まで サポート終了から最長3年
費用 設定の同期なら追加費用なし/Microsoft Rewards 1,000ポイント/30米ドルの買い切り ボリュームライセンスで初年度1台61米ドル。以降は毎年2倍
対象 バージョン22H2のHome/Pro/Pro Education/Workstations バージョン22H2
対象外 キオスクモード、ドメイン参加、Microsoft Entra参加、MDM登録の各デバイス ―
その他 1ライセンスで最大10台 年単位で購入。2年目だけの購入は不可(1年目分も必要)

どちらもセキュリティ更新だけで、新機能・機能改善・テクニカルサポートは含まれません。

現場で確認する点

1. 残っている台数を数える

Windows 10のまま使っているPCが何台あるか、どの業務に使っているかを一覧にします。受付・工場・レジ・監視用など、普段あまり触らない端末が抜けがちです。

2. 管理方法を確かめる

社内にサーバーがあってドメイン参加している、あるいはIntuneなどで管理している場合、そのPCは個人向けESUの対象外です。法人向けESUの購入か、買い替えかの判断になります。

3. バージョンが22H2か見る

ESUの対象はバージョン22H2だけです。設定画面の「バージョン情報」で確認し、それより古い場合は更新するか、機種ごと入れ替える必要があります。

4. 更新が実際に届いているか見る

ESUに登録したつもりでも、登録が外れていることがあります。毎月の更新履歴を見て、サポート終了後の日付で更新が入っているかを確かめてください。

5. 移行の予算と順番を決める

延長されたとはいえ期限はあります。業務ソフトや周辺機器がWindows 11で動くかを先に確かめ、年度予算に合わせて入れ替えの順番を決めておくと慌てずに済みます。

ひとこと:ESUで届くのはセキュリティ更新だけです。会計ソフトやクラウドサービス、複合機のドライバがWindows 10のサポートを打ち切れば、更新が届いていても業務は止まります。期限はOSだけでなく、使っているソフト側にもあります。

GT.engineerの対応範囲

「何台あるか分からない」「ドメイン参加かどうかも分からない」という段階からご相談いただけます。ライセンスの販売代行は行っていませんが、現状の棚卸しと移行の段取りはお手伝いできます。

  • PCの台数・バージョン・管理方法(ドメイン/MDM/単独)の棚卸し
  • Windows 11に載せ替えられる機種と、買い替えが必要な機種の切り分け
  • 業務ソフト・複合機・スキャナーなど周辺環境の動作確認と移行作業
  • 入れ替え時のデータ移行、共有フォルダーやNASの再設定

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまを中心に対応しています。

お問い合わせ

「そもそも今のPCがESUの対象なのか」を調べるところからで構いません。台数と使っている業務を教えていただければ、優先して入れ替えるべき端末から順にご提案します。

Windows 10のPCについて相談する →

出典:Microsoft「Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」/Microsoft Learn「Windows 10 の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)プログラム」(いずれも2026年9月23日確認)

Windows 9月の更新は至急適用を|悪用確認の脆弱性2件

この記事の要点

  • IPAは2026年9月9日、Microsoft製品の脆弱性対策を公表し、「至急、セキュリティ更新プログラムを適用」するよう呼びかけている。
  • 9月の月例更新には、すでに悪用が確認されている脆弱性が2件含まれる。いずれも「特権の昇格」の問題。
  • 確認するのは更新の適用状況、再起動待ちの端末、サーバーの適用計画、更新が届かないパソコンの4点。

結論:9月のWindows更新は、様子見せず早めに適用を

2026年9月9日、IPA(情報処理推進機構)は「Microsoft 製品の脆弱性対策について(2026年9月)」を公表しました。Microsoftの9月の月例セキュリティ更新には、すでに悪用が確認されている脆弱性が2件含まれており、IPAは「至急、セキュリティ更新プログラムを適用」するよう呼びかけています。社内のパソコンやサーバーで今月の更新が済んでいるか、早めに確認しましょう。

背景:何が見つかったのか

Microsoftは米国時間2026年9月8日に月例のセキュリティ更新プログラムを公開しました。対象はWindows 11、Windows Server 2016〜2025、Office、Exchange、SQL Serverなど、事業所でよく使われる製品に広く及びます。

このうち、Microsoftが悪用の事実を確認済みと公表しているのは次の2件です。

CVE番号 内容
CVE-2026-81963 Windows Update スタックの特権の昇格の脆弱性
CVE-2026-85880 Windows Advanced Local Procedure Call (ALPC) の特権の昇格に関する脆弱性

「特権の昇格」とは、何らかの方法でパソコンに入り込んだ攻撃者が、管理者と同じ強い権限を手に入れてしまう問題です。これ単体ですぐ被害につながるとは限りませんが、不審なメールの添付ファイルなど別の入口と組み合わされると、パソコンを乗っ取られたり、社内の他の機器へ被害が広がったりするおそれがあります。IPAも、攻撃者によってパソコンを制御されるなどの被害が起こりうるとしています。

現場で確認する点

1. 更新の適用状況

「設定」→「Windows Update」で「最新の状態です」と表示されるか、更新の履歴に2026年9月のセキュリティ更新が入っているかを確認します。

2. 再起動待ちのパソコン

更新は再起動して初めて完了することがあります。スリープのまま何日も使い続けているパソコンは要注意です。

3. サーバーは計画して適用

Windows Serverで共有フォルダーや業務システムを動かしている場合は、業務時間外に再起動の時間を確保します。Microsoftのリリースノートで既知の問題を確認してから適用すると安心です。

4. 更新が届かないパソコン

サポートが終了したWindows 10などは、延長セキュリティ更新(ESU)を利用していない限りセキュリティ更新が提供されません。台数と用途を洗い出しておきましょう。

GT.engineerの対応範囲

GT.engineerでは、沼津市・三島市をはじめ静岡県東部の事業者さま向けに、パソコンの設定・修理、ヘルプデスク、情シス代行などの保守サポートを行っています。今回のような月例更新についても、社内端末の適用状況の確認、業務に影響の少ない時間帯でのサーバー更新、サポートが終了したOSの入れ替え計画などをご相談いただけます。UTM(統合脅威管理)によるネットワーク側の対策もあわせてご提案できます。

お問い合わせ

「うちのパソコンが更新できているか分からない」「サーバーをいつ再起動すればよいか迷う」といった段階でもかまいません。お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

Windows更新の相談をする →

出典:IPA「Microsoft 製品の脆弱性対策について(2026年9月)」/Microsoft Security Response Center「2026年9月のセキュリティ更新プログラム」(いずれも2026年9月14日確認)