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デジタル化・AI導入補助金|第7次から賃上げ要件を追加

2026年10月9日、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の事務局は、第7次公募回から制度を変更すると発表しました。主な変更は、「1年後の1人当たり給与支給総額」を引き上げる要件の追加です。いま受付中の6次締切は2026年10月30日(金)17時で、こちらは従来どおりの要件です。

この記事の要点

  • 第7次から、1年後に1人当たり給与支給総額を3〜3.5%以上上げる要件が加わる
  • 主な対象は、150万円以上の申請(通常枠)と、IT導入補助金2022〜2025で交付決定を受けた事業者
  • 6次締切は10月30日(金)17時。7次の締切日はまだ公表されていない

結論:申請を考えているなら、まず「6次で出すか」を決める

導入したいツールと見積がすでに固まっているなら、6次締切(10月30日)に間に合うかを先に確認するのが現実的です。7次以降に回す場合は、新しい賃上げ要件を満たす計画を立てられるかを、社内で確認してから進めます。要件を満たせないと、補助金の返還を求められることがあります。

背景:第7次から何が変わるのか

事務局が公表した第7回公募要領(2026年10月9日作成)では、従来の「事業計画期間の年平均成長率」に加え、「1年後」の引き上げ幅が新しく求められます。数字は次のとおりです(いずれも非常勤を含む全従業員の1人当たり給与支給総額)。

申請の区分 1年後(新設) 3年間の年平均
通常枠・150万円以上 3%以上 3%以上(事業場内最低賃金も地域別+30円以上)
通常枠・150万円以上(2022〜2025に交付決定あり) 3.5%以上 3.5%以上(同上)
通常枠・150万円未満(2022〜2025に交付決定あり) 3.5%以上 3.5%以上
インボイス枠・セキュリティ対策推進枠(2022〜2025に交付決定あり) 3.5%以上 3.5%以上

あわせて、最低賃金の改定に伴い、通常枠で補助率が2/3に上がる条件の対象期間が「令和7年10月〜令和8年9月」に更新されました。医療機関・介護事業者など、要件の適用外となる業種もあります。

現場で確認する点

1. 過去の交付決定の有無

IT導入補助金2022〜2025で交付決定を受けたことがあるかで、求められる数字が変わります。過去に使ったかどうかを、申請前に経理・総務で確認しておきます。

2. 来年の給与の見通し

1年後に3〜3.5%以上の引き上げが求められます。賃金引上げ計画は、交付申請の時点で従業員に表明しておく必要があります。

3. 6次に間に合う準備状況

申請は、事務局に登録されたIT導入支援事業者と一緒に進めます。締切直前は申請画面やSMS認証が混み合うと事務局も案内しているため、数日の余裕を見て出すのが安全です。

ひとこと:補助金ありきでツールを選ぶと、使われないまま終わることがあります。「どの作業を何時間減らしたいか」を先に決めると、申請の書類も書きやすくなります。始め方は生成AIの第一歩の記事も参考にしてください。セキュリティ対策推進枠の対象サービスについてはIPAの伴走支援の記事で触れています。

GT.engineerの対応範囲

補助金の申請代行や、採択の約束はできません。導入するIT環境の整理と準備をお手伝いします。

  • 今の業務と機器の棚卸し、ツール導入前に必要なネットワーク・PC環境の確認
  • ツールの比較材料づくりと、導入後の設定・社内への定着支援
  • Wi-Fi・サーバー・NASなど、ツールを動かす土台の見直し

沼津市・三島市・長泉町など静岡県東部の事業者さまは、現地で状況を見ながらご相談いただけます。

お問い合わせ

「どのツールにするか決まっていない」「補助金を使うか迷っている」段階でもかまいません。今の困りごとをお聞きして、IT環境の面から何を準備すべきかを整理します。

IT導入の準備を相談する →

出典:デジタル化・AI導入補助金2026「第7次公募回以降における制度変更のお知らせ」(2026年10月9日)/同「第7回公募~ 通常枠 公募要領」/同 インボイス枠(インボイス対応類型)公募要領/同 セキュリティ対策推進枠 公募要領/同「事業スケジュール」(いずれも2026年10月13日確認)

社内のAI活用はどこから始めるか|効果が出やすい業務の見つけ方

この質問への答え
中小企業が社内のAI活用を始めるなら、総務・経理などのバックオフィスで、毎週くり返している文章作成や記録の業務から選ぶのが効果を出しやすい進め方です。国の調査でも、AIを導入した中小企業の導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で最も多く、導入が進んでいるのは総務・管理部門です。逆に、AIを使っていない企業の理由で最も多いのは「活用する業務がイメージできていない」(63.4%)であり、最初の一歩は「どの業務に使うか」を決めることです。

「AIを使ってみたいが、何に使えばいいのか分からない」というご相談は、沼津市・三島市周辺の中小企業でも多く聞かれます。中小企業白書(2026年版)と中小企業基盤整備機構の調査をもとに、どの業務から始めると効果が出やすいかを整理しました。

この記事の要点

  • 中小企業のAI活用は総務・管理(バックオフィス)で最も進んでいる
  • 使っていない理由の1位は「活用する業務がイメージできていない」
  • 最初は「くり返す・文章を扱う・人が最後に確認できる」業務を1つだけ選ぶ

中小企業は、どの業務でAIを使っているのか?

中小企業基盤整備機構が2025年11〜12月に行った調査(2026年3月公表)では、回答した中小企業のAI導入率は20.4%でした。導入済みの企業が使っているAIは「生成AI」が82.6%で突出しており、次が議事録作成などに使う「音声認識・音声対話AI」(29.8%)です。業務分野別の導入率は次のとおりです。

業務分野(AI導入済み企業) 導入率
総務・管理部門 68.3%
営業・販売・サービス部門 60.3%
経営・企画部門 58.5%
製造・生産部門 34.9%

導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で、2位の「品質向上」(32.3%)を大きく上回ります。導入後の効果でも同じ項目が83.2%で最多でした。まずは時間を減らす使い方で成果を出している企業が多い、ということです。

AIを使っていない会社は、どこでつまずいているのか?

2026年版中小企業白書は、省力化投資のうちAI活用に取り組んでいない企業に理由を聞いています。上位5つは次のとおりで、費用よりも「何に使うか決まらない」ことが大きな壁になっています。

AIを活用していない理由(複数回答) 割合
活用する業務がイメージできていない 63.4%
活用を推進する人材が不足している 40.0%
社内ルール・ガイドラインが整備されていない 26.2%
セキュリティ・情報漏えいへの不安がある 14.5%
必要な予算を確保できない 13.8%

効果が出やすい業務は、どうやって見つけるのか?

1週間分の業務を書き出し、次の4つに当てはまるものを探します。4つとも当てはまる業務が、最初の候補です(ここは調査結果をもとにした実務上の整理です)。

1. 毎週くり返している

年に1回の作業より、毎日・毎週発生する作業の方が、短縮した時間が積み上がります。回数×1回の時間で大きい順に並べると選びやすくなります。

2. 文章・音声を扱う

導入が進んでいる生成AIと音声認識AIが得意なのは、文章の下書き・要約・言い換えと、音声の文字起こしです。会議の記録、社内通知、マニュアルの整理、定型メールの下書きなどが当てはまりやすい業務です。

3. 人が最後に確認できる

AIの出力には誤りが混ざることがあるため、担当者が読んで直せる業務から始めます。お客様へ自動で返信するような、確認を挟めない使い方は後回しにします。

4. 社外秘を入れずに試せる

顧客の個人情報や取引先の資料を入力しなくても成り立つ業務なら、社内ルールが整う前でも安全に試せます。何を入力してよいかのルールは、あわせて決めておきます。

ひとこと:最初から全社に広げるより、1つの業務・1〜2人で1か月試し、「何分減ったか」を記録する方が続きます。同じ調査では「成功事例や活用事例などの情報」が十分でないと答えた企業が83.3%あり、社内で小さな成功例を作ること自体が次の一歩になります。

試す前に決めておきたい入力ルールや進め方は、生成AIを社内で使い始めるときの進め方の記事にまとめています。

GT.engineerの対応範囲

どの業務から始めるかの整理と、試せる環境づくりをお手伝いします。どの業務を任せるかの最終判断と、成果物の内容の責任は御社に持っていただきます。

  • 業務の書き出しと、最初に試す業務の選定
  • 会社で管理するアカウントの用意と、利用規約・設定の確認
  • 試行期間中の使い方の相談と、効果の記録方法づくり
  • 社内PC・ネットワークなど、AIを使う前提となるIT環境の点検

よくある質問

Q. 社員が数人の会社でも、AIを使う意味はありますか?

A. 人数が少ない会社ほど、1人が抱える事務作業の割合が大きくなりがちです。2026年版中小企業白書も、AIは省力化だけでなく、今いる従業員の仕事を補う役割になり得るとしています。

Q. 製造や現場作業の会社では、どこから始めればよいですか?

A. 調査では製造・生産部門の導入率は34.9%で、他の部門より低めです。まずは日報や作業手順書の整理、会議記録など、現場を支える事務の業務から始めると取り組みやすくなります。

Q. 効果はどうやって確かめればよいですか?

A. 試す前に、その業務に今何分かかっているかを記録しておきます。1か月後に同じ業務の時間を比べ、確認や手直しにかかった時間も含めて判断します。

Q. AI活用を進める担当者がいません。

A. 白書でも、AIを使っていない理由の2位は「活用を推進する人材が不足している」(40.0%)です。最初は業務に詳しい社員1人を担当にして、IT面の準備は外部に任せる分け方も現実的です。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。AI活用についても、最初に試す業務の選び方や、使うためのアカウント・IT環境の準備からご相談いただけます。

AI活用の始め方を相談する →

出典:中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月)(調査期間 令和7年11月17日〜12月12日、Webアンケート)/経済産業省「2026年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました」(概要PDF「重要な取組1-⑫」。元データは帝国データバンク「令和7年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」)(いずれも2026年9月30日確認)。業務を選ぶ4つの基準と「1か月試す」進め方は、各資料をもとにした実務上の整理です。

中小企業の生成AI利用ルール|最低限決める5項目

この質問への答え
中小企業が社内で生成AIを使うときは、最低限「使ってよいサービスとアカウント」「入力してはいけない情報」「出力の確認」「著作権への配慮」「困ったときの窓口と見直し」の5項目を決めておけば、まず始められます。総務省・経済産業省の「AI事業者ガイドライン」は、業務でAIを使う事業者を「AI利用者」と位置づけ、個人情報や機密情報を不適切に入力しないことや、出力のリスクを理解して使うことを求めています。ルールは長い規程でなくてよく、A4用紙1枚から始めて見直していくのが現実的です。

「社員が勝手にChatGPTを使っているが、何を決めればいいのか」というご相談が増えています。沼津市・三島市周辺の中小企業でもすぐ使えるよう、国のガイドラインと個人情報保護委員会・文化庁の資料をもとに、最低限決める5項目を整理しました。

この記事の要点

  • 業務で生成AIを使う会社は、ガイドライン上の「AI利用者」にあたる
  • 一番の事故は入力から起きる。個人情報と取引先の情報の線引きを先に決める
  • 社外に出す文章・画像は、人が確認してから使う決まりにする

国のガイドラインは、AIを使うだけの会社に何を求めているのか?

「AI事業者ガイドライン」は、総務省と経済産業省がまとめた指針で、最新版は2026年3月31日の第1.2版です。法律ではなく、ガイドライン自身が「非拘束的なソフトロー」と説明していますが、AIを業務で使う事業者が望ましい行動を確認できるものとされています。AIを作る会社だけでなく、事業活動でAIサービスを使う事業者も「AI利用者」として対象に入っています。

ガイドラインが挙げるAI利用者の事項(要約) 社内ルールに落とすと
提供元が定めた利用上の留意点を守り、想定された範囲で使う 使ってよいサービスを決め、規約と設定を確認する
個人情報・機密情報を不適切に入力しない 入力してはいけない情報を具体的に書く
出力の精度やリスクの程度を理解したうえで使う 出力は人が確認してから使う
関係者へ合理的な範囲で情報提供・説明する AIを使ったことを説明できるようにしておく

社内ルールで最低限決める5項目は何か?

1. 使ってよいサービスとアカウント

会社として認めるサービスを決め、個人の無料アカウントではなく会社が管理するアカウントで使います。入力した内容がAIの学習に使われるかどうかは、サービスの規約と設定で確認します。

2. 入力してはいけない情報

顧客の氏名・連絡先、社員の個人情報、取引先から預かった資料、見積や原価などを例に挙げて書きます。「機密情報は入力しない」だけでは、現場で何が機密か判断できないためです。

3. 出力は人が確認してから使う

生成AIの答えには、もっともらしい誤りや古い情報が混ざることがあります。お客様への文面、数字、法律や制度の説明は、担当者が確認してから社外に出すと決めます。

4. 著作権への配慮

文化庁は、AI生成物を利用する前に既存の作品と似ていないか確認することを求めています。他社の作品名やキャラクター名を入れて似せる使い方は避け、チラシやHPに使う画像・文章は、使った指示文(プロンプト)を残しておくと説明しやすくなります。

5. 困ったときの窓口と見直し

「これは入力していいか」を聞く相手と、誤って入力したときの報告先を1人決めます。ガイドラインも改訂が続いているため、年1回はルールを見直す日を決めておきます。

個人情報を入力すると、何が問題になるのか?

個人情報保護委員会は2023年6月の注意喚起で、事業者が個人情報を含む指示文を生成AIに入力する場合、利用目的の範囲内かを十分確認するよう求めています。本人の同意なく個人データを入力し、それが回答の出力以外の目的で扱われると、個人情報保護法に違反する可能性があるとも示しています。そのため、入力したデータをAIの学習に使わないことを提供元に確認するよう求めています。

ひとこと:ルールを作っても、社員が個人のスマホで無料版を使えば守られません。禁止するより、会社で使ってよいサービスとアカウントを用意する方が、結果として安全に運用できます。

生成AIを使い始めるまでの進め方と、入力してよい情報の判断基準は生成AIを社内で使い始めるときの進め方の記事にまとめています。

GT.engineerの対応範囲

ルールの文面だけでなく、ルールが守られる環境を一緒に整えます。何が機密かの最終判断と、社外に出す内容の責任は御社に持っていただきます。

  • 利用するサービスの規約・設定(学習利用の有無など)の確認
  • 会社管理アカウントの設計と、退職時に確実に止める手順づくり
  • A4用紙1枚の社内ルール案の作成と、社員向けの説明
  • 「これは入力していいか」という日々の判断の相談窓口

よくある質問

Q. AI事業者ガイドラインを守らないと罰則がありますか?

A. ガイドラインは法律ではなく、罰則はありません。ただし、個人情報保護法や著作権法など、既存の法律は生成AIを使う場面にもそのまま当てはまります。

Q. 社員10人ほどの会社でも、ルールは必要ですか?

A. 人数が少なくても、顧客情報を入力してしまう事故は起こりえます。5項目をA4用紙1枚にまとめ、全員が一度読んだことを確認するだけでも効果があります。

Q. AIで作った文章や画像を、チラシやHPに使ってもよいですか?

A. 使うこと自体は可能ですが、文化庁は利用前に既存の作品と似ていないか確認するよう求めています。インターネット検索などで確認し、使った指示文を残しておくと安心です。

Q. 採用や人事評価にAIの出力を使ってもよいですか?

A. ガイドラインは、AIの出力を特定の個人の評価の参考にする場合、AIを使っていることを本人に通知し、人が合理的に判断することを求めています。まずは文書作成や要約など、人の評価に直接関わらない業務から始めるのが無難です。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。生成AIについても、社内ルールの整え方やアカウント管理といった土台づくりからご相談いただけます。

生成AIの社内ルールを相談する →

出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(令和8年3月31日。本編「第5部 AI利用者に関する事項」)/個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(令和5年6月2日)/文化庁「AIと著作権について」(「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」令和6年7月31日)(いずれも2026年9月29日確認)。表の右列と5項目の書き方は、各資料をもとにした実務上の整理です。

デジタル化・AI導入補助金|5次締切は9月29日17時

旧「IT導入補助金」から名前を変えたデジタル化・AI導入補助金2026の5次締切が、2026年9月29日(火)17:00に迫っています。ソフトを入れたい気持ちが固まっていても、締切当日までにできる手続きと、できない手続きがあります。

この記事の要点

  • 5次締切は2026年9月29日(火)17:00。交付決定は11月9日(予定)。
  • 申請にはGビズIDプライムが必須で、発行までおおむね2週間。未取得なら今回はほぼ間に合わない。
  • 申請はIT導入支援事業者との共同作業。ソフトは動いても、それを載せる社内ネットワークは補助の外側。

結論:ID未取得なら「次の回」に照準を合わせる

補助金の公式サイトが案内しているとおり、交付申請にはGビズIDプライムのアカウントが必要で、発行までの期間は「おおむね2週間」とされています。9月20日時点で未取得の場合、9月29日17:00の締切に間に合わせるのは現実的ではありません。あきらめるのではなく、今日ID取得とSECURITY ACTION宣言に着手して、次の締切回に確実に出せる状態を作るのが現実的な進め方です。すでにIDを持っている事業者さまは、IT導入支援事業者との申請作業を今週中に詰め切りましょう。

背景:補助率と上限額の整理

この補助金は中小企業・小規模事業者がITツールを導入する費用の一部を補助するもので、正式名称は「中小企業デジタル化・AI導入支援事業」です。事業者がよく使う2つの枠は次のとおりです。

申請枠 補助率 補助額
通常枠 1/2以内(一定の条件で2/3以内) 1プロセス以上:5万円以上150万円未満
4プロセス以上:150万円以上450万円以下
セキュリティ対策推進枠 小規模事業者 2/3以内
中小企業 1/2以内
5万円〜150万円

通常枠の補助対象はソフトウェア購入費とクラウド利用料(最大2年分)、それに導入設定・研修・保守サポートといった役務です。セキュリティ対策推進枠は、IPAの「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に載っているサービスのうち、事務局に登録されたものの利用料(最大2年分)が対象になります。

現場で確認する点

1. GビズIDプライム(発行 約2週間)

法人の代表者印などを使って取得する共通アカウントです。取得済みでもパスワードを忘れていれば再設定に時間がかかります。まず手元でログインできるかを確認してください。

2. SECURITY ACTION宣言(ID発行 約2〜3日)

IPAの自己宣言制度で、「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が申請要件です。セキュリティ対策推進枠では「★★二つ星」が加点対象になります。

3. 申請は単独ではできない

交付申請はIT導入支援事業者と共同で作成します。導入できるのは事務局に登録済みのITツールだけなので、「使いたいソフトが登録されているか」を先に確認しましょう。

4. 動き出すのは交付決定のあと

公式の手続きフローでは、交付決定の通知を受けた申請者が補助事業者となり、そこから補助事業を開始できるとされています。5次締切分の交付決定日は2026年11月9日(予定)、事業実施期間は2027年4月30日17:00までの予定です。

ひとこと:9月29日以降のスケジュールは「随時更新」と案内されています。今回を逃しても次の回が案内される可能性はありますが、待っている間にIDと宣言を済ませておけば、告知が出てから動き出す事業者より確実に有利です。

GT.engineerの対応範囲

当社は補助金の申請代行は行っていません。お手伝いできるのは、補助金で入れたソフトがきちんと動く「土台」のほうです。

  • クラウドソフトが止まらないだけの回線・Wi-Fi環境の点検と改善
  • サーバー・NASのデータ整理とバックアップ設計
  • パソコンの棚卸し、ID・パスワードの管理、更新プログラムの適用状況の確認

通常枠の補助対象はソフトウェアとクラウド利用料、役務が中心です。社内のネットワークやサーバーの整備は別に考えておく必要があり、ここは沼津市・三島市・清水町・長泉町など静岡県東部の事業者さまを訪問してお受けしています。

お問い合わせ

「補助金で入れたソフトが社内で重い」「そもそも今のネットワークで足りるのか分からない」という段階のご相談で構いません。現地を見てから、必要な工事とそうでないものを切り分けてお伝えします。

ネットワークの相談をする →

出典:デジタル化・AI導入補助金2026「事業スケジュール」/同「通常枠」/同「セキュリティ対策推進枠」/同「申請を行う前に必要な手続き」/同「新規申請・手続きフロー詳細」(いずれも2026年9月20日確認)

中小企業が生成AIを社内で使い始めるときの進め方と社内ルール

この記事の要点

  • ツール選びより先に、入力してよい情報と、入力してはいけない情報の線引きを決める。
  • 業務用アカウントは会社として用意し、入力内容がAIの学習に使われるかを提供元の規約で確認する。
  • やり直しがきく業務から小さく試し、出力を最終確認する責任は人間に残す。

この記事の答え

生成AI(指示文を入力すると文章などを作り出すAI)を社内で使い始めるときは、ツール選びより先に「入力してよい情報と、入力してはいけない情報」の線引きを決めることが出発点です。次に業務用アカウントを会社として用意し、入力内容がAIの学習に使われるかを提供元の規約で確認します。そのうえで、やり直しがきく業務(社内文章の下書き、長文の要約、議事録の整理など)から小さく試し、出力を最終確認する責任は人間に残します。

この3点を1枚の社内ルールにまとめて周知すれば、従業員数名〜数十名の会社でも無理なく始められます。

最初に決める判断基準:入力してよい情報/だめな情報

不安の多くは「うっかり入力すること」と「出力をそのまま使うこと」から生まれます。情報の種類ごとに扱いを決めておけば現場が迷いません。

情報の種類 扱いの目安 理由
顧客・従業員の氏名や連絡先などの個人情報 原則として入力しない 個人情報保護委員会が、利用目的の達成に必要な範囲内かを十分に確認するよう求めています
見積・単価・図面・取引条件などの機密情報 原則として入力しない AI事業者ガイドラインは、入力が学習データに使われる予定がある場合は入力しないよう留意するとしています
取引先から預かった資料や守秘義務のある情報 入力しない 自社の判断では決められず、契約違反になるおそれがあります
公開情報、社内の一般的な文章、自分が書いた下書き 使ってよい(出力は人が確認) 漏えい時の影響が小さく、効果を確かめやすい

アカウントと契約形態で確認する観点

  • 入力内容がAIの学習に使われるか、使われない設定や契約が選べるか
  • 会社が契約したアカウントか、社員が個人で登録したものか
  • だれが使っているかを会社が把握でき、退職時に止められるか
  • ログ(入力と出力の記録)が残るか、だれが確認できるか

提供元と契約形態によって異なるため、特定サービスの機能や学習利用の可否は必ず提供元の最新の規約を確認してください。

使い始めるまでの進め方(チェックリスト)

1. 困っていることを1つに絞る

「文章を書く時間を減らしたい」など、目的を言葉にします。

2. 入力してよい情報の線引きを決める

上の表をたたき台に、自社の実情へ書き換えます。

3. 会社としてアカウントを用意する

社員個人の登録に任せきりの状態をやめます。

4. 試す業務を2〜3個だけ選ぶ

社内文章の下書き、要約、議事録の整理、定型的な案内文などが向きます。社外にそのまま出る文書や、金額・人の評価にかかわる判断は最初は外します。

5. 出力の確認責任を決める

AI事業者ガイドラインは、出力の精度とリスクを理解したうえで利用し、重大な影響が生じ得る場合は人間の判断を介在させる仕組みで判断することを挙げています。「だれが確認し、だれの名前で外に出すか」を業務ごとに決めます。

6. 社内ルールを1枚にまとめる

入力の線引き・使ってよい業務・確認担当・相談先の4項目で足ります。長い規程より1枚の方が守られます。

7. 集まって説明し、一定期間後に見直す

同ガイドラインでも、AIに関わる人が正しく理解し利用できるよう必要な教育を行うことが期待されています。誤った情報が出ることやデータの偏りを短い説明会で共有し、うまくいった業務だけ広げます。

費用と期間の考え方

金額を先に決めず、次のどれが自社に当てはまるかを整理してから見積もりを取ってください。

  • 使う人数と必要なアカウント数
  • 契約形態(学習利用の扱いや管理機能を選べるか)
  • アカウント管理をどこまで整えるか(把握・退職時の停止)
  • ネットワークや端末側の備えを同時に見直すか
  • ルール作成と説明会を自社でやるか外部に頼むか

期間も同じで、2〜3業務に絞る場合と、全社に広げて管理の仕組みまで整える場合では必要な時間が違います。

自社でできること/業者に頼んだ方がよいこと

生成AIの活用は外部に丸ごと任せられる仕事ではありません。自社で決めるのは、どの業務から試すか、何が機密かの最終判断、出力の確認と社外に出す内容の責任、推進役を1人決めることです。外部の手を借りた方が早いのは次の点です。

  • アカウント管理と、退職時に確実に止める手順の設計
  • ネットワーク・端末側の安全対策、ログを確認できる状態の整備
  • 提供元の規約を一緒に読み、確認点を洗い出すこと
  • 社内ルールの文書化と説明会の実施
  • 「これは入力していいのか」という判断の相談先

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineerは、IT部門を静岡県三島市長伏52-3に置き、沼津市・三島市・清水町(駿東郡)・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体でITのご相談に対応しています。ネットワークやサーバー、パソコンなどの環境整備からAI活用サポート、IT保守・伴走支援まで扱っており、生成AIについても社内ルールの整え方やアカウント管理といった土台づくりを含めご相談いただけます。訪問と遠隔のどちらで対応するかは、地域とご相談内容に応じて確認します。AI活用サポートのページ、またはお問い合わせからご連絡ください(電話 055-957-4706/メール info@gt-engineer.jp)。

生成AIの社内ルールを相談する →

よくある質問

Q. 社員が個人で登録したアカウントで使っています。やめさせるべきでしょうか。

A. 一律に禁止すると、会社が把握できないまま使われる状態が続きやすくなります。まず入力してよい情報の線引きを示し、業務で使うなら会社が用意したアカウントに切り替えるのが現実的です。だれが何を使っているかを会社が把握できる状態にしてください。

Q. 入力内容がAIの学習に使われるかは、どこで確認できますか。

A. 契約形態やプランによって異なるため、提供元が公開している最新の規約で確認する必要があります。AI事業者ガイドラインも、利用する側は提供元が定めた利用上の留意点やサービス規約を守ることを挙げています。判断が難しければ、契約前に提供元へ問い合わせ、回答を記録に残してください。

Q. AIの出力が間違っていたとき、責任はどうなりますか。

A. 出力をそのまま使う判断をしたのは自社ですので、社外に出した文書の責任は自社に残ります。AI事業者ガイドラインも、出力の精度とリスクを理解したうえで利用することを挙げています。業務ごとに確認担当を決め、確認なしで社外に出さない運用にしてください。

出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日公表)/個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(2023年6月2日)/IPA(独立行政法人情報処理推進機構)「テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン」(2024年7月)/IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版(2026年3月27日公開)(いずれも2026年9月16日確認)