Omada & VIGI 統合ソリューションのシステム構成
近年、IPカメラの導入方法は大きく分けてクラウド型とNVR(レコーダー)型の2種類があります。どちらにも特徴があり、用途や運用方法によって適した方式が異なります。この記事では、それぞれの仕組みやランニングコストの違いを整理し、比較できるようにまとめます。
CLOUD1. クラウド型IPカメラの特徴
クラウド型IPカメラは、カメラが撮影した映像をクラウド上に保存する方式です。
● 特徴
- 映像データを外部クラウドサーバーへ送信
- レコーダー機器が不要
- インターネット経由でどこからでも確認可能
- メーカーごとの専用アプリで操作が統一されている
● メリット
- 機器構成がシンプル
- 停電や機器故障の影響を比較的受けにくい
- 外出先からアクセスしやすい
● 注意点
- 一般的に月額・年額のクラウド利用料が発生
- カメラ台数が増えるほどランニングコストが増える傾向
- 通信帯域を使うため、ネットワーク環境の影響を受けやすい
- クラウド障害時は映像にアクセスできない可能性がある
NVR2. NVR(レコーダー)型IPカメラの特徴
NVR型は、撮影した映像を建物内のレコーダー(NVR)へ保存する方式です。弊社(GT.engineer)は、このNVR型を推奨・販売しています。
● 特徴
- すべての映像をローカルのNVRに保存
- インターネットがなくても録画が継続
- プライバシー面でのコントロール性が高い
- カメラ増設に対応しやすい
● メリット
- 月額費用が基本発生しない(保存はローカル)
- 障害の影響範囲が限定的
- 高画質でも通信帯域を圧迫しない
- 大規模環境や中小企業での実績が多い
● 注意点
- レコーダーの設置スペースが必要
- 機器の定期的なメンテナンスが必要
- 外出先から見る場合はネットワーク設定が必要
(弊社にて設定・構築可能)
3. コスト比較(一般的なケース)
| 項目 | クラウド型 | NVR型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | カメラ本体のみ | カメラ + NVR |
| 月額料金 | 発生する場合が多い | 基本なし |
| 障害時の影響 | サービス障害の影響を受ける場合あり | 建物内で完結 |
| ネットワーク負荷 | 上り帯域を常に使用 | NVR内で完結 |
| 運用規模 | 小規模〜中規模 | 中規模〜大規模 |
カメラ台数が増えたり高解像度化したりすると、クラウド型はランニングコストが膨らみやすい傾向があります。一方でNVR型は初期費用はやや高いこともありますが、長期運用では費用が安定するケースが多いです。
4. こんな方にはNVR型が向いている
- 月額費用をできるだけ抑えたい
- 高画質で長期間録画したい
- 通信環境に左右されず安定した運用を求めたい
- 中小企業・店舗・施設など複数カメラを運用する
- 社内ネットワークへの統合管理を希望する
GT.engineerではNVR型を専門に取り扱い、カメラ設計・LAN配線・設置工事・ネットワーク設定までワンストップ対応しています。
5. Omada Central統合管理

TP-Link VIGIシステムは、Omada Centralというクラウドベースの統合管理プラットフォームと連携可能です。ネットワーク機器(AP・スイッチ・ルーター)と監視カメラシステム(NVR)を一元管理できます。
これにより、オフィス全体のITインフラを効率的に管理しながら、NVR型のメリット(ローカル録画・月額不要)を維持できます。
6. ワンストップサポート
GT.engineerでは、現地調査から設置、録画確認まで一貫したサポートを提供しています。お客様の環境や要件に合わせて、最適なカメラシステムをご提案いたします。
まとめ
クラウド型とNVR型はどちらが”良い悪い”ではなく、目的と環境によって選び分けるものです。
長期間・複数台・安定運用を前提に考えると、NVR型は初期費用以外のコストが抑えられ、企業や施設で採用されるケースが多い方式です。
GT.engineerでは、現地調査〜設置〜録画確認までサポートしており、お客様の環境に合わせた最適なカメラシステムをご提案しています。
導入サポートについて
有限会社GT.engineerでは、NVR型IPカメラシステムの導入から運用まで、専門知識を活かした総合サポートを提供しています。
「クラウド型とNVR型どちらが良い?」「コストを抑えて安定運用したい」などのご相談もお気軽にどうぞ。