実例に学ぶ、今すぐ取り組むべき対策
この記事でわかること
- 静岡県内の小規模企業で増えているセキュリティ被害の傾向
- 実際に起きている(または想定される)被害事例
- 被害を防ぐために最低限取り入れたい対策
- GT.engineerが現場で見てきた「リアルな課題」
1. 静岡の中小企業で増えているセキュリティリスク

ここ数年、静岡県内でも「小規模企業を狙ったサイバー攻撃」が目立つようになってきました。大企業だけが狙われるわけではなく、セキュリティ体制の甘い中小企業や個人事業主が「踏み台」にされるケースも増えています。
⚠️ 警告: 「うちは小さな会社だから大丈夫」という考えは危険です。むしろ小規模企業こそが狙われやすいターゲットになっています。
2. 実際に見られる被害事例
事例①:ランサムウェアによる業務停止(沼津市・製造業/社員15名)

被害内容:
- 工場の設計データをNASに保存していたが、セキュリティ機器が未導入
- ある日突然、NAS内のデータが暗号化され、復旧に数週間を要した
- 最終的に再構築費用が数百万円にのぼった
原因: セキュリティ機器(UTM・ファイアウォール)未導入
事例②:取引先を装ったメール詐欺(静岡市・建設業/社員7名)

被害内容:
- 取引先を装った「請求書メール」に騙され、数百万円を誤送金
- クラウドメールを使っていたが、二段階認証が未設定だった
- 被害発覚まで数日かかり、資金回収が困難に
原因: 二段階認証未設定、メールセキュリティ対策不足
事例③:監視カメラの不正アクセス(三島市・小売店/社員5名)
被害内容:
- 店舗に設置した防犯カメラ(海外製の安価モデル)に外部から不正アクセス
- 映像がインターネット上に流出
- 顧客のプライバシー保護の観点から大きな信頼失墜につながった
原因: 海外製安価モデルの使用、適切な設定の未実施
3. 被害が起きる背景
主な原因
- 「うちは小さいから狙われない」という油断
- IT担当者不在で、機器は導入しても設定が甘い
- セキュリティ機器(UTM・ファイアウォール)を導入していない
- バックアップがなく、復旧ができない
👉 特に静岡県東部(三島・沼津エリア)では、製造業や小売業の小規模事業者で被害が多く見られます。
4. 最低限取り入れたいセキュリティ対策
UTM(統合脅威管理)の導入
- Check PointやYamahaルータで入口を守る
- ファイアウォール、アンチウイルス、侵入検知を一元管理
- 小規模オフィス向けの製品も充実
NASやサーバのバックアップ
- 別機器やクラウドに二重保存
- 定期的な復元テストの実施
- オフラインバックアップの併用
メールセキュリティ
- 二段階認証の設定
- 迷惑メールフィルタの強化
- 従業員への教育・訓練
- 外部からのメール送信制限
監視カメラのセキュリティ
- 信頼できるメーカー(TP-Link VIGIなど)を利用
- 初期パスワードの変更
- ファームウェアの定期更新
- 適切なネットワーク設定
まとめ
- 静岡でも小規模企業のセキュリティ被害は増えている
- 特にランサムウェア・メール詐欺・カメラ不正アクセスが目立つ
- 「狙われないだろう」という油断が一番のリスク
導入サポートについて
GT.engineerでは、NAS・UTM・防犯カメラの導入から、日常的な運用サポートまでワンストップで提供しています。
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