「最近、会社のネットが遅い」「時間帯によって極端に重くなる」「Wi-Fiを変えたのに改善しない」
この相談は、業種や規模を問わず多くあります。そして実際の現場では、原因が1つだけというケースはほとんどありません。
この記事では、会社のネットが遅くなる代表的な原因を事実ベースで整理し、「どこから確認すべきか」を分かりやすくまとめます。
結論:原因は「回線」だけではない
ネットが遅いと聞くと、「回線が遅い」「Wi-Fiが弱い」「古いルーターを使っている」と考えがちですが、実際には複数の要素が重なっていることが多いです。
重要なのは 👉 どこがボトルネックになっているかを切り分けることです。
複雑化する社内ネットワーク構成(ルーター、スイッチ、Wi-Fiの連携)
原因① インターネット回線の帯域不足
最も分かりやすい原因です。
起こりやすいケース
- 契約回線が利用人数に対して不足している
- 昼休みや夕方に一気に遅くなる
- クラウド利用が増えている
特に最近は、「クラウド会計」「Web会議」「ファイル共有」など、常時通信を行う業務が増加しており、回線への負荷が高まっています。
原因② 同時利用による帯域の奪い合い
回線速度が十分でも、複数人のWeb会議や大容量ファイルの送受信、クラウドバックアップが重なると、帯域を取り合う状態になります。
この場合、「一部の人だけ遅い」「時間帯によって差が出る」といった症状が出やすくなります。
原因③ ルーター・ネットワーク機器の性能
家庭用に近い機器を業務で使っている場合、「同時接続数が多い」「通信制御が追いつかない」といった理由で、処理能力が先に限界を迎えることがあります。
特に、「利用人数が増えた」「拠点を追加した」「VPNを使っている」場合は影響が出やすくなります。
原因④ Wi-Fiの設計不足
「Wi-Fiがある=快適」ではありません。
よくある状況
- アクセスポイントが1台だけ
- 利用人数に対して台数が少ない
- 設置位置が適切でない
Wi-Fiは、強さよりも配置と分散が重要です。
原因⑤ 有線LAN側のボトルネック
見落とされがちですが、「古いスイッチ」「100Mbps対応機器」「ケーブル劣化」などが原因で、有線側が詰まっているケースもあります。
この場合、「Wi-Fiを改善しても変わらない」「特定の席だけ遅い」といった症状が出ます。
TL-SG1024D – 24ポート ギガビットデスクトップ/ラックマウント スイッチ
原因⑥ セキュリティ機器の影響
セキュリティ対策として導入されている機器が、「通信量に対して性能不足」「設定が厳しすぎる」場合、通信処理が追いつかず遅延が発生することがあります。
原因⑦ 利用実態と構成が合っていない
よくあるのがこのケースです。
- 以前は5人 → 今は15人
- 業務内容が変わった
- クラウド利用が増えた
構成はそのままで、使い方だけが変わっている状態です。
「Wi-Fiを変えたのに遅い」理由
Wi-Fi機器だけを交換しても、「回線」「ルーター」「スイッチ」「設計」がそのままだと、根本原因は解消されません。
ネットワークは1か所だけ速くしても全体は速くならない仕組みです。
確認すべきポイントの優先順位
- 利用人数・業務内容の確認
- 回線契約と実効速度
- 同時利用状況
- ネットワーク機器の性能
- Wi-Fi台数・配置
- 有線LAN構成
この順で確認すると、無駄な入替を避けやすくなります。
GT.engineerの考え方
私たちは、「遅いから全部入替」ではなく、どこが詰まっているかを明確にすることを重視しています。
- 原因を切り分けてから対応
- 機器交換ありきにしない
- 必要な範囲だけ改善
Omada SDNコントローラーによる一元管理でボトルネックを可視化
まとめ
- 会社のネットが遅い原因は1つではない
- 回線・機器・設計・使い方が影響する
- Wi-Fi交換だけでは解決しないケースが多い
- 重要なのは原因の切り分け