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家庭用Wi-Fiルーターを会社で使うと何が起きるか|業務用APとの違い

この質問への答え
家庭用のWi-Fiルーターを会社で使うことは、法律で禁じられてはいません。ただし家庭用は「同じ家の人だけが使う」前提の機器のため、来客にWi-Fiを貸す事務所で使うと、業務用パソコンやNASと同じネットワークに部外者の端末が入ります。来客に貸す場合と複数の部屋へ電波を飛ばす場合は、業務用アクセスポイントへ替えるのが安全です。

総務省が2026年7月14日に公表した「令和7年度 無線LAN利用者実態調査」では、自宅Wi-Fiの利用者のうち、ルーターの管理用パスワードが「購入時設定のまま」と答えた人が39%を占めました。同じ機器と同じ使い方が、そのまま事務所に持ち込まれている例を静岡県東部でもよく見かけます。

この記事の要点

  • 家庭用の使用自体は違反ではない。困るのは来客に貸したときと届かない席が出たとき
  • 総務省の手引きは、来客用と業務用を物理分離またはVLANで論理分離するよう求めている
  • 買い替え前に、管理用パスワード・暗号化方式・ファームウェアの3点を見るだけでも危険は減る

会社で家庭用Wi-Fiルーターを使うと何が起きるのか?

起きやすいのは、来客に教えたパスワードから業務用のパソコンやNASへ手が届いてしまうことです。総務省の「公衆Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き(令和7年2月版)」は、業務用ネットワークで宿泊者向けWi-Fiを提供したホテルで、事務室のコピー機に保存されたファイルが宿泊者のパソコンから見える状態になっていた例を挙げています。

もう一つは電波が届かない席が出ることです。家庭用は1台で1フロアをまかなう想定のため、2台目を足すと端末がうまく切り替わらず「席を移ると切れる」状態になりがちです。

家庭と事務所では何が変わるのか?

機器の性能より、求められる要件が変わると考えると判断しやすくなります。

項目 家庭での前提 事務所で必要になること
使う人 同じ家の人だけ 従業員+来客・取引先
ネットワーク 分ける必要がない 来客用と業務用を物理分離/VLANで分離
端末同士の通信 共有したい 来客側は止める(プライバシーセパレータ)
電波の範囲 1台でまかなえる 複数台で切れ目なくつなぐ(ローミング)
止まったとき 再起動して様子見 業務が止まるため復旧の窓口が要る

買い替える前に確認する点

1. 管理用パスワードが初期値のままでないか

Wi-Fiに入るパスワードとは別に、設定画面へ入るパスワードがあります。初期値のままだと誰でも設定を書き換えられます。

2. 暗号化方式がWPA2かWPA3か

総務省は自宅向けマニュアルでも「WPA2またはWPA3を選択しよう」を第1のポイントに挙げています。同じ調査では方式が「わからない」51%、古いWEPが12%でした。古い方式のままの機器は入れ替えの対象です。

3. サポート期限とファームウェア

調査では「ファームウェアがわからない」が47%と突出していました。サポートが終わった機器は、穴が見つかっても直りません。

4. 来客用SSIDが業務用と本当に分かれているか

「ゲスト用SSID」があるだけでは足りません。回線を共用する場合はパケットフィルタやファイアウォールで確実に分けるよう手引きは求めています。

ひとこと:「Wi-Fiが遅い」の原因が、家庭用ルーター2台の両方がIPアドレスを配っていた、という設定の問題だったことは少なくありません。買い替えを決める前に見てからで間に合います。

自分でできること、業者に頼んだ方がよいこと

管理用パスワードの変更、暗号化方式の確認、ファームウェアの更新は、説明書があれば自社でもできます。来客用と業務用の分離、複数台の設計、ローミングの調整は機器と設定の両方が絡むため、現状を見てもらってから決めた方が早く済みます。順番はWi-Fiの相談前チェックにまとめています。

GT.engineerの対応範囲

替えるべきかどうかの判断からお受けします。「まず1台売る」ことはしません。

  • 電波測定と、アクセスポイントの台数・位置の設計
  • 来客用Wi-Fiと業務用ネットワークの分離(VLAN・ゲストSSID)
  • 既存のルーター・ハブ・配線の点検と、LAN配線工事
  • 設定内容の書面化と、故障時の連絡窓口

よくある質問

Q. 従業員5人の事務所でも業務用アクセスポイントが必要ですか?

A. 来客にWi-Fiを貸さず1部屋で全員がつながっているなら、家庭用でも運用できます。来客用の電波を出す場合や、届かない席がある場合は業務用を検討してください。

Q. ゲスト用SSIDを使えば来客に貸しても大丈夫ですか?

A. それだけでは不十分です。業務用ネットワークと分離されているか、来客の端末同士の通信が止まっているかを設定画面で確認してください。総務省の手引きは物理分離またはVLANによる論理分離を求めています。

Q. 家庭用ルーターを2台並べれば電波の範囲は広がりますか?

A. 面積は広がりますが、席を移ったとき端末が近い方へ切り替わるとは限りません。2台目をそのままつなぐとIPアドレスの配布が二重になり、かえって不安定になることもあります。

Q. いまのルーターが危険かどうか、どこで分かりますか?

A. 型番でサポート期限とファームウェアの最新版を確認してください。家庭向けルーターが攻撃の踏み台にされた事例はこちらの記事で紹介しています。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。「家庭用のままで足りるのか」の判断だけでもご相談いただけます。

事務所のWi-Fiを相談する →

出典:総務省「無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用(セキュリティ確保)について」(「自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」令和7年2月版/「公衆Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」令和7年2月版/「令和7年度 無線LAN利用者実態調査 概要版」2026年7月14日公表、調査期間2026年2月16日〜26日、プレ調査10,000件・本調査1,000件)(2026年9月24日確認)

不正アクセスの漏えいが相次ぐ|IPAが求めるアカウント点検

2026年10月9日、IPA(情報処理推進機構)は、国内で不正アクセスによる情報漏えいの公表が相次いでいることを受け、「速やかに実施すべき対策」をまとめた注意喚起を出しました。JPCERT/CCも10月8日に同じ趣旨の注意喚起を公表しています。大企業だけの話ではなく、クラウドサービスやVPNを使う中小企業にも当てはまる点検項目が含まれています。

この記事の要点

  • IPAによると、特定製品の脆弱性ではなく外部公開サービスやアカウントの侵害が起点と見られている
  • 使っているクラウド・VPNを洗い出し、ログイン記録と不審なアカウントを確認する
  • 異常がなくても、多要素認証・アカウント棚卸・不要データの削除を進める

結論:まず「使っているサービスとアカウント」を一覧にする

IPAの注意喚起は、自社で使っている外部サービスをできる限り網羅的に洗い出すことを求めています。部署ごとに契約したクラウドや、担当者しか知らないVPNが残っていると、点検そのものができません。一覧ができたら、サービスごとにログインの記録とアカウントを確認します。

背景:何が起きていて、何を求めているのか

IPAとJPCERT/CCの公表内容を整理すると次のとおりです。

項目 内容
公表日 IPA:2026年10月9日/JPCERT/CC:10月8日公開・10月9日更新
状況 金融機関・通信事業者など幅広い業種で不正アクセスによる漏えいの公表が相次ぐ
起点と見られるもの 外部公開アプリ・サービスの侵害、アカウントの侵害(特定製品とは断定されていない)
狙われたシステムの例 一般向けアプリのほか、従業員向け管理システムやBIツール(JPCERT/CC)
ログの確認期間 直近1か月、その後3か月など段階的に広げる(IPA)

現場で確認する点

1. 外部サービスの一覧づくり

メール、ファイル共有、会計・給与、VPN、予約システムなど、社外にあるサービスを書き出します。管理者が誰かも一緒に記録しておきます。

2. ログインの記録を見る

IPAは、ログイン失敗の量、ログイン元のIPアドレス、ログイン時刻を普段と比べるよう示しています。サービスによって記録が残る期間が違うため、どこまで遡れるかも確認します。

3. アカウントの棚卸し

作った覚えのないアカウントや、退職者など無効にしたはずのアカウントが使える状態に戻っていないかを確認します。

4. 多要素認証と不要データ

異常がなくても、多要素認証の設定と、使い終わった顧客データの整理を進めます。IPAは「不要な情報は持たない」を基本原則に挙げています。

ひとこと:不審なログインや見覚えのないアカウントを見つけたら、自分で消して終わりにせず、記録を残したまま専門家に相談してください。IPAも、漏えいの可能性を考えてセキュリティベンダーへ詳しい調査を依頼することを強く勧めています。

万一に備えた復旧の考え方は「バックアップは“戻せる”か確認を」で、公的な無償支援はIPAの伴走支援の記事で紹介しています。

GT.engineerの対応範囲

セキュリティ調査そのものは専門ベンダーの領域ですが、その手前の「何を使っていて、誰が管理しているか」の整理をお手伝いできます。

  • クラウドサービス・VPN・ネットワーク機器の利用状況の一覧化
  • 多要素認証の設定や、退職者アカウントの整理の支援
  • VPN機器・ルーターのファームウェア更新状況の点検

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「どのサービスを誰が契約しているのか分からない」という段階からご相談いただけます。分かる範囲の契約書類や請求書があれば、確認がスムーズです。

アカウント点検を相談する →

出典:IPA「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」(2026年10月9日公開)/JPCERT/CC「直近で相次いでいる国内組織における不正アクセスに関する注意喚起」(2026年10月8日公開・10月9日更新)(いずれも2026年10月12日確認)

Movable Typeに深刻な脆弱性|自社ホームページの確認と更新を

2026年10月7日、ホームページ作成ソフト「Movable Type(ムーバブル・タイプ)」に深刻な脆弱性が2件あると、開発元のシックス・アパートと脆弱性情報サイトJVNが公表し、IPA(情報処理推進機構)も注意喚起を出しました。修正版がすでに提供されています。自社のホームページがMovable Typeで作られているか、まず確認しましょう。

この記事の要点

  • 悪用されると、サーバー上で任意のプログラムやデータベース操作を実行されるおそれがある
  • 修正版は9.3.0/9.0.10/8.8.6/8.0.13など。サポートが終わった古い版も影響を受ける
  • ホームページを制作会社に任せている場合は、使っているソフトと更新状況を問い合わせる

結論:自社サイトのソフトを確かめ、該当すれば更新を依頼する

まず、自社のホームページが何のソフトで作られているかを確認します。Movable Typeを使っている場合は、修正版への更新を管理者や制作会社に依頼してください。すぐに更新できない場合は、開発元が示す回避策を先に実施してもらうのが安全です。

背景:どんな脆弱性で、何が起きるのか

今回見つかったのは、アップグレード用の仕組みとサイト内検索の仕組みにある2件の脆弱性です。IPAは1件目を「緊急」、2件目を「重要」と評価しています。

項目 1件目 2件目
場所 アップグレード用スクリプト(mt-upgrade.cgi) サイト内検索(mt-search.cgi)
種類 コードインジェクション(CVE-2026-96408) SQLインジェクション(CVE-2026-103668)
起こりうること 任意のプログラムやSQLを実行される 非公開データを含む情報を引き出される
深刻度(CVSS v3) 9.4(IPA区分:緊急) 8.6(IPA区分:重要)
製品 影響を受ける版 修正版
Movable Type 9.2.1以前(クラウド版)、9.0.9以前、8.8.5以前、8.0.12以前、サポート終了の8.4系・7系以前 9.3.0/9.0.10/8.8.6/8.0.13
Movable Type Premium 9.2.1以前(クラウド版)、9.0.9以前、2.17以前、サポート終了の1系 9.3.0/9.0.10/2.18

開発元の公表文には、悪用が確認されているかどうかの記載はありません。ただ、ホームページはインターネットから誰でも見られる場所にあるため、公表後は狙われやすくなると考えて早めに対応するのが基本です。

現場で確認する点

1. ホームページのソフトを確かめる

分からない場合は、制作会社に「Movable Typeを使っているか」と聞くのが確実です。WordPressなど別のソフトなら今回は対象外ですが、そちらの更新状況も合わせて確認しておくと安心です。

2. 版と更新の担当者を確かめる

Movable Typeだった場合は、今の版と、誰が更新するのかを確認します。保守契約が切れていて誰も更新していないサイトは特に注意が必要です。

3. すぐ更新できなければ回避策を

開発元は、該当するプログラム(mt-upgrade.cgi・mt-search.cgi・mt-ftsearch.cgi)の削除やアクセス制限を回避策として示しています。サイト内検索が止まるなどの影響があるため、作業は制作会社と相談して行います。

4. クラウド版は自動更新の設定を見る

開発元によると、クラウド版で自動アップデートを有効にしている場合は対応済みです。無効にしている場合は手動の更新が必要です。

ひとこと:ホームページは「作って終わり」になりがちです。ソフトの更新と、サイトのデータのバックアップを誰が受け持つのか、契約書や見積書で一度確かめておくと、次に同じような公表があったときに慌てずに済みます。

バックアップの考え方は「バックアップは“戻せる”か確認を」で、公的な無償支援はIPAの伴走支援の記事で紹介しています。

GT.engineerの対応範囲

ホームページの制作そのものではなく、「何が使われていて、誰が更新しているか」を整理するところからお手伝いできます。

  • 自社サイトで使っているソフト・サーバー契約の確認と一覧化
  • 制作会社・サーバー会社への確認や更新依頼の窓口代行
  • 社内のパソコン・ネットワーク機器を含めた更新状況の点検

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「ホームページを誰が管理しているのか分からない」「制作会社と連絡が取れない」という段階からご相談いただけます。サイトのアドレスと、分かる範囲の契約書類があれば確認がスムーズです。

ホームページの点検を相談する →

出典:IPA「「Movable Type」における複数の脆弱性について(JVN#91153973)」/JVN「JVN#91153973」/シックス・アパート「[重要] Movable Type 9.3.0 / 9.0.10 / 8.8.6 / 8.0.13、Movable Type Premium 9.3.0 / 9.0.10 / 2.18 の提供を開始(セキュリティアップデート)」(いずれも2026年10月7日公表、2026年10月8日確認)

富士フイルムBIの複合機に脆弱性|ファームウェア更新とパスワード確認を

2026年9月30日、富士フイルムビジネスイノベーション(以下、富士フイルムBI)の複合機・プリンターの一部機種に、機器内部の情報を不正に見られるおそれのある脆弱性があると、同社と脆弱性情報サイトJVNが公表しました。対策版のファームウェアが提供されます。事務所の複合機が対象機種か、更新が済んでいるかを確認しておきましょう。

この記事の要点

  • 対象はApeos・ApeosPrintシリーズなど多くの機種。シャープは北米向けの2機種のみ
  • 悪用には「管理者パスワードを知っていること」などが必要。掲載時点で攻撃は確認されていない
  • 対策はファームウェア更新。すぐできない場合は管理者パスワードの見直しが有効

結論:機種名と更新状況を確かめ、管理者パスワードを見直す

まず、事務所の複合機の機種名を確認し、富士フイルムBIの対象商品リストにあるかを見ます。同社によると、遠隔で保守を受ける「EP-BB」の自動更新を設定している場合は、対策版が提供され次第、自動で更新されます。自動更新を使っていない場合は、販売店またはメーカー窓口への相談が必要です。

背景:どんな脆弱性で、何が起きるのか

複合機には、ブラウザから設定を変える「Web管理画面」があります。今回の脆弱性は、この画面に細工した要求を送ると、本来見られない機器内部の情報を参照されるおそれがあるというものです。

項目 内容
脆弱性の種類 パストラバーサル(CVE-2026-78249)
起こりうること 機器内部の重要な情報が盗み見られる
悪用の条件 Web管理画面に管理者としてログインできること
深刻度(JVN) CVSS 3.1で4.9、CVSS 4.0で6.9
悪用の状況 富士フイルムBIは掲載時点で攻撃を確認していないと発表
メーカー 主な対象 対策版の例
富士フイルムBI Apeos 3060/2560/1860、Apeos C7070などのシリーズ、ApeosPrint、Revoria Pressほか 多くの機種で「1.50.6以降」(機種により異なる)
シャープ 北米向けのBP-1360M/BP-1250Mのみ 担当のサービス窓口へ確認

悪用には管理者のパスワードが必要なため、深刻度は中程度です。ただ、複合機の管理者パスワードは初期値のままだったり、リース会社や歴代の担当者に広く知られていたりすることが少なくありません。その場合、条件は思ったより簡単にそろってしまいます。

現場で確認する点

1. 機種名を対象商品リストと照らし合わせる

本体の前面や操作パネルに機種名があります。富士フイルムBIのお知らせの末尾に対象商品リストがあり、該当バージョンと対策済バージョンが機種ごとに載っています。

2. 自動更新の契約があるかを確かめる

リースや保守契約の書類、または販売店に「EP-BBの自動更新を使っているか」を確認します。使っていなければ、更新の段取りを販売店と相談します。

3. 管理者パスワードを変更する

両社とも、回避策として初期パスワードの変更、十分な長さのパスワード、管理する人を最小限にすることを挙げています。広く共有されている疑いがあれば速やかに変更します。

4. インターネットから直接見えないようにする

複合機はファイアウォールの内側で使うのが前提です。外から設定画面を開く必要があるなら、接続元のIPアドレスを絞るかVPNを使うことが勧められています。

ひとこと:複合機の中には、スキャンやFAXの宛先表、ネットワーク設定などが入っています。パスワードを変えたら、新しいパスワードは販売店とも共有方法を決めておくと、保守のときに困りません。

ネットワークにつながる機器の点検は、事務所のIoT機器の点検でも取り上げています。ネットワーク全体を見直す場合は、相談前に決めておくことも参考にしてください。

GT.engineerの対応範囲

複合機・ルーター・カメラなど、社内でネットワークにつながる機器を洗い出し、更新や設定見直しが必要な機器を一覧にするところからお手伝いできます。

  • 複合機の機種・ファームウェアの版の確認と、販売店との更新調整の代行
  • 管理者パスワードの変更と、パスワード管理方法の整理
  • 複合機が外部から見えていないか、ルーター・ファイアウォール設定の点検

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「どの機種が対象か分からない」「管理者パスワードが分からない」という段階からご相談いただけます。複合機の機種名が分かる写真があれば、確認がスムーズです。

複合機の点検を相談する →

出典:富士フイルムビジネスイノベーション「弊社複合機およびプリンターにおけるパストラバーサル攻撃に対する脆弱性について」/JVN「JVNVU#90160989」/シャープ「北米向け弊社製デジタル複合機に関する脆弱性について」(いずれも2026年9月30日公表、2026年10月7日確認)

バッファロー製Wi-Fiルーター・中継機に脆弱性|更新の確認を

2026年9月28日、バッファロー製のWi-Fiルーター「WSR-300HP」と中継機「WEX-G300」に脆弱性が2件あると、バッファローと脆弱性情報サイトJVNが公表しました。修正済みのファームウェアはすでに提供されています。事務所や店舗で該当機種を使っていないか、今週中に確認しておきましょう。

この記事の要点

  • 対象はWSR-300HP(Ver.2.55より前)とWEX-G300(Ver.1.71より前)の2機種
  • 対策は最新ファームウェアへの更新。初期設定の自動更新で更新済みなら対処は不要
  • 「Internet側リモートアクセス設定」を許可していると、インターネット側から攻撃される可能性がある

結論:機種名とファームウェアの版を確かめる

やることは、まず該当機種があるかを探し、あればファームウェアの版を確認することです。バッファローによると、自動更新機能は初期設定で有効になっており、自動で更新されていれば対処は不要です。ただし、設定を変えて自動更新を切っている機器や、長く電源を入れっぱなしの機器は、実際の版を画面で確認するのが確実です。

背景:対象機種と脆弱性の中身

JVNの情報を整理すると次のとおりです。いずれも機器の設定画面に関する脆弱性です。

機種 種類 影響を受ける版 修正版(提供日)
WSR-300HP Wi-Fiルーター Ver.2.55より前 Ver.2.55(2026年8月25日)
WEX-G300 Wi-Fi中継機 Ver.1.71より前 Ver.1.71(2026年9月3日)
脆弱性 起こりうること CVSS 3.1
OSコマンドインジェクション(CVE-2026-86530) ログインできる人が細工した入力を送ると、機器の上で任意のコマンドを実行される 7.2
スタックベースのバッファオーバーフロー(CVE-2026-95104) 細工した入力で機器が止まる(サービス運用妨害) 7.5

公表時点で、実際に悪用されたという記載はJVN・バッファローのどちらにもありません。とはいえ、ルーターや中継機は社内の通信がすべて通る場所です。乗っ取られると、外部への攻撃の踏み台にされるおそれもあります。

現場で確認する点

1. 本体ラベルで機種名を探す

ルーターだけでなく、倉庫や2階用に置いた中継機も対象です。棚の上やコピー機の裏など、置いたまま忘れられている機器から確認します。

2. 設定画面でファームウェアの版を見る

WSR-300HPはVer.2.55以上、WEX-G300はVer.1.71以上なら更新済みです。古ければバッファローのサイトから最新版を入手して更新します。

3. リモートアクセス設定を確認する

「Internet側リモートアクセス設定を許可する」が有効なら、外から攻撃される可能性があります。使っていなければ無効にすることを検討します。

4. 管理画面のパスワードを見直す

1件目の脆弱性はログインできる人が悪用する前提です。初期パスワードのままや、退職者も知っているパスワードなら、この機会に変更しておきます。

ひとこと:更新作業中は数分ほど通信が止まります。レジや予約システムなどがつながっている場合は、営業時間外に行うと安心です。

ルーターやカメラが攻撃の踏み台にされる問題は、事務所のIoT機器の点検でも取り上げています。機器の買い替えを含めて見直す場合は、Wi-Fiの相談前に決めておくことも参考にしてください。

GT.engineerの対応範囲

社内にあるネットワーク機器を洗い出し、更新が必要な機器を一覧にするところからお手伝いできます。

  • ルーター・中継機・アクセスポイントの機種とファームウェアの版の確認
  • ファームウェア更新と、リモートアクセス・管理パスワードの設定見直し
  • 家庭用機器から業務用アクセスポイントへの入れ替えのご提案

沼津市・三島市・清水町・長泉町をはじめ、静岡県東部の事業者さまの現地対応が可能です。

お問い合わせ

「どれが該当機種か分からない」「設定画面に入れない」という段階からご相談いただけます。機器の写真を送っていただくだけでも確認できることがあります。

ルーターの点検を相談する →

出典:JVN「JVNVU#94863997: バッファロー製Wi-Fi製品における複数の脆弱性」/バッファロー「一部Wi-Fi商品における複数の脆弱性とその対処方法」(いずれも2026年10月2日確認)

社内のAI活用はどこから始めるか|効果が出やすい業務の見つけ方

この質問への答え
中小企業が社内のAI活用を始めるなら、総務・経理などのバックオフィスで、毎週くり返している文章作成や記録の業務から選ぶのが効果を出しやすい進め方です。国の調査でも、AIを導入した中小企業の導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で最も多く、導入が進んでいるのは総務・管理部門です。逆に、AIを使っていない企業の理由で最も多いのは「活用する業務がイメージできていない」(63.4%)であり、最初の一歩は「どの業務に使うか」を決めることです。

「AIを使ってみたいが、何に使えばいいのか分からない」というご相談は、沼津市・三島市周辺の中小企業でも多く聞かれます。中小企業白書(2026年版)と中小企業基盤整備機構の調査をもとに、どの業務から始めると効果が出やすいかを整理しました。

この記事の要点

  • 中小企業のAI活用は総務・管理(バックオフィス)で最も進んでいる
  • 使っていない理由の1位は「活用する業務がイメージできていない」
  • 最初は「くり返す・文章を扱う・人が最後に確認できる」業務を1つだけ選ぶ

中小企業は、どの業務でAIを使っているのか?

中小企業基盤整備機構が2025年11〜12月に行った調査(2026年3月公表)では、回答した中小企業のAI導入率は20.4%でした。導入済みの企業が使っているAIは「生成AI」が82.6%で突出しており、次が議事録作成などに使う「音声認識・音声対話AI」(29.8%)です。業務分野別の導入率は次のとおりです。

業務分野(AI導入済み企業) 導入率
総務・管理部門 68.3%
営業・販売・サービス部門 60.3%
経営・企画部門 58.5%
製造・生産部門 34.9%

導入目的は「業務効率化/作業時間の短縮」が87.0%で、2位の「品質向上」(32.3%)を大きく上回ります。導入後の効果でも同じ項目が83.2%で最多でした。まずは時間を減らす使い方で成果を出している企業が多い、ということです。

AIを使っていない会社は、どこでつまずいているのか?

2026年版中小企業白書は、省力化投資のうちAI活用に取り組んでいない企業に理由を聞いています。上位5つは次のとおりで、費用よりも「何に使うか決まらない」ことが大きな壁になっています。

AIを活用していない理由(複数回答) 割合
活用する業務がイメージできていない 63.4%
活用を推進する人材が不足している 40.0%
社内ルール・ガイドラインが整備されていない 26.2%
セキュリティ・情報漏えいへの不安がある 14.5%
必要な予算を確保できない 13.8%

効果が出やすい業務は、どうやって見つけるのか?

1週間分の業務を書き出し、次の4つに当てはまるものを探します。4つとも当てはまる業務が、最初の候補です(ここは調査結果をもとにした実務上の整理です)。

1. 毎週くり返している

年に1回の作業より、毎日・毎週発生する作業の方が、短縮した時間が積み上がります。回数×1回の時間で大きい順に並べると選びやすくなります。

2. 文章・音声を扱う

導入が進んでいる生成AIと音声認識AIが得意なのは、文章の下書き・要約・言い換えと、音声の文字起こしです。会議の記録、社内通知、マニュアルの整理、定型メールの下書きなどが当てはまりやすい業務です。

3. 人が最後に確認できる

AIの出力には誤りが混ざることがあるため、担当者が読んで直せる業務から始めます。お客様へ自動で返信するような、確認を挟めない使い方は後回しにします。

4. 社外秘を入れずに試せる

顧客の個人情報や取引先の資料を入力しなくても成り立つ業務なら、社内ルールが整う前でも安全に試せます。何を入力してよいかのルールは、あわせて決めておきます。

ひとこと:最初から全社に広げるより、1つの業務・1〜2人で1か月試し、「何分減ったか」を記録する方が続きます。同じ調査では「成功事例や活用事例などの情報」が十分でないと答えた企業が83.3%あり、社内で小さな成功例を作ること自体が次の一歩になります。

試す前に決めておきたい入力ルールや進め方は、生成AIを社内で使い始めるときの進め方の記事にまとめています。

GT.engineerの対応範囲

どの業務から始めるかの整理と、試せる環境づくりをお手伝いします。どの業務を任せるかの最終判断と、成果物の内容の責任は御社に持っていただきます。

  • 業務の書き出しと、最初に試す業務の選定
  • 会社で管理するアカウントの用意と、利用規約・設定の確認
  • 試行期間中の使い方の相談と、効果の記録方法づくり
  • 社内PC・ネットワークなど、AIを使う前提となるIT環境の点検

よくある質問

Q. 社員が数人の会社でも、AIを使う意味はありますか?

A. 人数が少ない会社ほど、1人が抱える事務作業の割合が大きくなりがちです。2026年版中小企業白書も、AIは省力化だけでなく、今いる従業員の仕事を補う役割になり得るとしています。

Q. 製造や現場作業の会社では、どこから始めればよいですか?

A. 調査では製造・生産部門の導入率は34.9%で、他の部門より低めです。まずは日報や作業手順書の整理、会議記録など、現場を支える事務の業務から始めると取り組みやすくなります。

Q. 効果はどうやって確かめればよいですか?

A. 試す前に、その業務に今何分かかっているかを記録しておきます。1か月後に同じ業務の時間を比べ、確認や手直しにかかった時間も含めて判断します。

Q. AI活用を進める担当者がいません。

A. 白書でも、AIを使っていない理由の2位は「活用を推進する人材が不足している」(40.0%)です。最初は業務に詳しい社員1人を担当にして、IT面の準備は外部に任せる分け方も現実的です。

静岡県東部で相談するなら

有限会社GT.engineer(静岡県三島市長伏52-3)は、沼津市・三島市・清水町・長泉町を中心に、伊豆市・伊豆の国市を含む伊豆地域全体で、ネットワーク・Wi-Fi、サーバー・NAS、防犯カメラ、IT保守を扱っています。AI活用についても、最初に試す業務の選び方や、使うためのアカウント・IT環境の準備からご相談いただけます。

AI活用の始め方を相談する →

出典:中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月)(調査期間 令和7年11月17日〜12月12日、Webアンケート)/経済産業省「2026年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました」(概要PDF「重要な取組1-⑫」。元データは帝国データバンク「令和7年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」)(いずれも2026年9月30日確認)。業務を選ぶ4つの基準と「1か月試す」進め方は、各資料をもとにした実務上の整理です。